科学と技術

英国伝統のトライアンフ、「スピードトリプル」で250ccスポーツに参入の噂


活発な成長をみせる東南アジア・南米のバイク市場に参戦すべく、イギリスの伝統あるブランド・トライアンフも「250ccスポーツ」に参入するという噂が聞こえてきました。今流行の250cc単気筒エンジンを同社の「スピードトリプル」をモチーフにしたボディに乗せるという、なかなか面白そうな計画になっているようです。


ヨーロッパや日本といった従来の市場の低迷とは裏腹に、活発な成長を見せるインドのバイク市場を狙って各企業はどんどん新車を投入していますがそれらの多くは250cc~500cc程度の小~中排気量車。トライアンフの675-2300ccという大型バイクが中心としたラインアップはインドの所得水準ではとても高価なものになります。

そこでトライアンフのスポーツバイク「スピードトリプル」をモチーフにした新車を開発する、ということになっているようで、噂となっているエンジンスペックは

・排気量250-350cc
・液冷単気筒
・インジェクション
・25-30bhp

……という最近流行しているもの。2012年中頃までに、まず製造拠点のあるタイから、次いでインド・南米市場に向けてリリースされるそうです。トライアンフとしては活発な市場に新車を投入することでリスクを下げつつ、エントリー向けラインアップを拡充できるよいチャンスとなります。

これまで絶滅しかけていた「250ccスポーツ」ですが、カワサキ・Ninja250Rの成功からこちら、「世界戦略」カテゴリとなりました。ホンダ・CBR250Rや、韓国のヒョースン・英国のメガリブランドなどのアジア勢が後を追い、そしてスズキやBajaj-KTMもこのカテゴリのバイクを2011年末~2012年初頭までにリリースするのではないかと言われています。

日本では初心者向けカテゴリとして認知されている125cc~250ccですが、選択肢が増えることでバイク市場全体にもよい効果が出るのではないでしょうか。

ソース:India Automotive: Triumph to enter Indian motorcycle market with all-new entry-level sportsbike

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