科学と技術

[閲覧注意]犬の頭脳に機械の体……ソ連が開発していた謎の「バイオロイド」の資料


ソ連が倫理を超越した動物・人体実験を行っていたのはどうやらスパイ小説の中だけではなかったようです。ソ連時代のものと思われる文書に、犬の頭部を持つパワードスーツらしき図と実際の写真が紛れ込んでいました。フィクションだと思いたいところですが「ソ連なら……」と思ってしまう辺り、あなどれないものがあります。


資料は書籍をスキャンした風な画像として紹介されていました。

グロテスクなロボットに犬の頭部というものすごい組み合わせ。

タンクらしきものからチューブがヘルメットに伸びているので、宇宙や水中での作業を意識したものなのでしょうか。

そしてこのロボットの写真もありました。

ロボットのアームカバー。

犬の頭部を生かすための生命維持装置。宇宙に犬を送り込んだりしていることから、「ソ連と犬」はなにかときなくさいイメージです。

犬の頭部と実験チームらしき写真。

ロボットの実験風景?

この資料は果たして本物なのか?論文とフェイクの写真を混ぜることでリアリティを出しているだけではないのか?など疑問はつきませんが、少なくともソ連はこうしたサイバー過ぎる動物実験を繰り返していたのは本当です。

以下の画像はセルゲイ・ブリュコネンコ博士の研究をまとめた1940年の記録映画「有機組織の蘇生実験(Experiments in the Revival of Organism)」死んだ犬の頭部に生命維持装置をつなぐと外部の刺激に反応するよ、という普通の精神では絶対にありえない実験の様子が記録され、大論争を巻き起こしたそうです。

動画はリンク先から。
Experiments in the Revival of Organisms – Wikipedia, the free encyclopedia

これを見るに、成功したか失敗したかはさておき、犬とロボットをつなぐくらいのことは平気でやっていそう。強制労働キャンプの見張りに使って「アメリカでは人間が犬を歩かせる。ソビエトロシアでは犬が人間を歩かせる!」とかシャレにならないことを考えていたかと思うと、夜も眠れなくなりますね。

ソース:VOODOO VILLAGE: REVIVAL OF ORGANISMS

はじめてのロボット創造設計 (KS理工学専門書)
米田 完 坪内 孝司 大隅 久
講談社
売り上げランキング: 191237

関連記事

[閲覧注意]ちぎれた左手を腕ではなく足に接ぎ、再び腕に戻す手術に成功 – DNA

[閲覧注意]カラフルなレゴでここまで生々しくグロい作品ができる「It’s not easy being green…」 – DNA

[閲覧注意]江戸時代に書かれた日本画調の人体の解剖図や骨格図いろいろ – DNA

[閲覧注意]職場で使うと何かと気を使ってもらえそうな寝袋 – DNA

[閲覧注意]「もしバービー人形がサイコキラーだったら……」画像21枚 – DNA

ロシアで1941年の「赤の広場」での軍事パレードを再現 – DNA

「どの従業員が一番美人か決められません……」ロシアのホテルがセクシーすぎる従業員カレンダーを制作 – DNA

ロシア的倒置法:ソビエトロシアでは車を瓶に積む – DNA

ロシアの物理学者が、大気圏再突入時の「ブラックアウト」を解決する方法を発見 – DNA

この記事をブックマーク/共有する


前後の記事

DNAをこれからもよろしくお願いします!

Facebook上のコメント一覧