「ダウニング街のネコ」復活、イギリス首相官邸ネズミ捕獲長が就任
イギリス・ロンドンのダウニング街10番地にある首相官邸では、昔からネズミ捕りのためにネコが飼われています。先代ブレア首相の時代には一時「引退」したものの、テレビ中継中にネズミが写りこむほどにネズミが増えてしまったため、新しくネコの「ラリー」が就任しました。
新しく首相官邸ネズミ捕獲長(Chief Mouser to the Cabinet Office)に就任したラリーは推定年齢3~5歳。周囲の談話では「旺盛な狩猟意欲をもつ」「非常に社交的で、官邸での任務はぴったり」となかなかの評判とのことです。
施設からダウニング街にやってきたラリー。
ちょっと緊張気味。
早速ウロウロと見回り。
お疲れです。
この職についたネコの中で、もっとも有名なのは1989年から1997年まで「就任」したハンフリーでしょう。ハンフリーは首相官邸に迷い込んだところを、時のサッチャー首相に抜擢され、官邸のネズミ捕り要因として活躍します。
緊縮財政のおり、素晴らしく低コストなネズミ駆除要員ということで首相をはじめ新聞記者や政界の面々、時には王族にも愛されていたそうです。
サッチャー退陣後もハンフリーは官邸で勤務を続けますが、労働党のブレア首相の就任とともにハンフリーも退役します。一説にはブレア首相夫人がネコ嫌いなので追い出されたという説もあります。
ネコ嫌い説は「ハンフリーは粗相をして安楽死させられたのではないか」という疑惑に発展し、当時の議会で質問されるほど。その後、官邸スタッフの家で飼われていることが判明しました。2006年3月に永眠したという報道がなされました。
ソース:Downing Street cat unveiled as Larry from Battersea | Mail Online
Larry the cat arrives at Downing Street – in pictures | Politics | guardian.co.uk
Purr-n-Fur UK: Downing Street Cats | Larry, Humphrey, Sybil, Wilberforce and others
Photograph: Mark Large/AFP/Getty Images
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