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イギリスで異例の判決「知能指数の低い人間はセックスをしてはいけない」


障害者や高齢者などの社会的弱者と基本的人権については常に問題提起が行われていますが、今回イギリスでは「性交渉について理解する能力がない人間の性交渉は制限されるべきである」という判決が出され、議論を呼んでいるようです。


行動を制限されるのは41歳の「アラン」と呼ばれていた男性。知能指数は48、軽度の学習障害があるものの「社交的」で「快活」な人柄とのこと。

彼は自治体が提供する家に居住していました。しかしそこでキエロンと呼ばれる男性と性交渉をもったり、近隣の歯医者の診察室やバスの中で子ども達に卑猥なジェスチャーを見せたりという事件がありました。自治体は「勢力旺盛な性交渉」を問題視し、行為を制限する法定手続きを開始。2009年に暫定的な命令が発効し、それ以来アラン氏は地域の関係当局によって性的行為を制限するため監視下に置かれました。そして今回、高等法院で審議が行われました。

2005年に成立した成年後見法(Mental Capacity Act 2005)では、それまでの後見法と比べ、被後見人自身の決定権を最大化、制約を最小化する旨がより強調、明文化されました。

その上で裁判官は

「自ら愚かな判断を下すことを法律で禁止することはできない。そこで、性交渉そのものについて理解する能力があるかどうかを判定するテストを行った。

「このテストは性交渉のメカニズム、性交渉に関する健康上のリスク、そして男女の性交渉は妊娠に繋がる可能性がある、などの知識・理解があるかを確かめるためのもの。

「この結果、アランは「赤ん坊はコウノトリが連れてくるかヤブの中にいる」と信じており「性交渉でニキビがでたりはしかになったりする」と考えていると精神科医により判断された。

「これらの事実により、アラン氏を監視下に置くこと、将来の性交渉を禁ずることは彼自身の利益にかなうものと判断してよいと考えるものである。

とし、性交渉は許されるべきではないと述べました。同時に自治体関係者によって性教育の機会が与えられるべき、ということも指摘しています。

ソース:Court bans man with low IQ from having sex – Telegraph

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