本物のクラシックバイクメーカー「Royal Enfield」が2車種のモデルチェンジを発表
「クラシック風」ではなく、本当にクラシックなバイクを作り続けるインドのメーカー「ロイヤルエンフィールド」社の大ロングセラー「Bullet 500」がインジェクション方式のエンジンを搭載しモデルチェンジします。
その名の通りクロームメッキを多用した「500 Classic Chrome」
環境対策をクリアするためこれまでの砂型エンジンから新開発の「UCE」エンジンに変更、アメリカ市場向けモデルはキックを追加されました。
サドルシートに、タンクやフェンダーのストライプ、クロームメッキがいかにもクラシカル。
ウィンカーもいい感じにクラシカル。さすがついこの間まで右シフトだっただけのことはあります。
そしてスタンダードラインの「500 Black Bullet」
インド・東南アジア市場ではタンデムシートは必須条件になってきます。
ロイヤルエンフィールドは元々イギリスのメーカーでしたが、1950年代に官公庁向け需要を満たすため組立工場をインドに設立。イギリス本社は1971年に解散しますが、インド・ロイヤルエンフィールドはそのまま操業を続けました。
インド経済の成長によりユーザーが富裕化しているため、近年のモデルではトライアンフやハーレー・ダヴィッドソンといった欧米のメーカーとの競争に負けないよう高級化が進んでいます。2013年中にはパラレルツインの新エンジンも登場するとのことで、意外に目が離せないメーカーなのかもしれません。
ロイヤルエンフィールドといえばこちらのモデルも注目。2010年1月のオートエキスポ2010で公開されたコンセプトモデルなのですが、こってこてのカフェレーサーです。
Royal Enfield Cafe Racer Concept Bike in Auto Expo 2010 India | Indian Cars & Motorcycles Blog
クリップハンドル、シングルシートにテーパードマフラー、ゼッケン付き。実用性はともかく好きな人にはたまらないスタイルでしょう。
バックステップ標準装備。キックスターターが見当たらないのが残念です。
こちらは2012年中に海外マーケット向けのリリースを予定。「クラシック調のバイクって売れるの?」と思う人もいるかもしれませんが、2010年にはアメリカの老舗、インディアン社も復活しているなど一定の市場がある模様。こうしたカスタムモデルは新車費用は高くなりますが、自分でカスタムするよりも安く済むことが多く、メーカーとしても力を入れてきているようです。
ソース:Royal Enfield shows off two new Classic Chrome and Bullet for U.S. — Autoblog
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