ものすごい正確さで未来を描いた1993年のTVコマーシャル「You Will」に登場した20個の技術
アメリカ最大の電話会社AT&Tが1993年に展開した「You Will(あなたはきっと○○できるようになる)」というキャンペーンでコマーシャルを放映したのですが、その中で描かれていた20個の近未来的ガジェットの予測が、ものすごく正確でびっくりします。
■オンラインで書籍を購入し端末で見る
AmazonのKindleやAppleのiPadが達成。
■カーナビ
様々なモデルが競争し合っています。
■砂浜からファックス送信
回線をどうするかは色々あると思いますが、これも達成。
■ノンストップ自動料金収受システム
いわゆるETC。日本では2010年11月時点において全国平均で86%という普及率です。
■ATMでチケット購入
コンビニに行けば類似の端末が見られます。
■テレビ電話
携帯電話からでも可能になりました。
■音声認証の自動ドア
音声認識の読み取り制度はまだ課題かも。指紋や網膜といった生態認証のほうがメジャーでしょうか。
■電子カルテ
病院ごとには実装済み。個人で自分の医療データを持ち運ぶのは技術的には可能でもまだ一般的ではないかも。
■テレビ会議
実現済み。一部企業では出張費を激減させたそうです。
■オンデマンドのホームシアター
通信業者やケーブルTV企業がどんどん参入中。
■オンラインによる遠隔教育
だんだんと公式に単位として認められるようになってきました。動画では1つのディスプレイを数人で見ていますが、今では1人1台の端末を使うのは珍しくありません。
■スキャナによる商品の自動読み取り
技術的には可能になりましたが、インフラの整備にはもう少しかかるかもしれません。
■オンライン医療
手術ロボットもかなり研究が進んでいます。
■腕時計型携帯電話
「実現はしたもののいまいち人気の出なかった未来のデバイス」トップ10入りは確実なのがこれでしょう。日本では2003年にWRISTOMOがリリースされましたが後が続きません。
■オンライン教室
テレビ電話の変種といえそう。「セカンドライフ」や数多くのオンラインRPGでは仮想空間に何人もの人が集まることができます。
■自動翻訳による商談
日本語への翻訳はまだまだ途上ですが、英語-中国語のように似た構造の言語間の翻訳の精度はかなり上がりました。
■家の電気製品を遠隔コントロール
ハッキングによる損害への懸念などから、あまり進行してない感じ。Webカメラによる監視は結構使われているようです。
■オンラインで運転免許更新
日本ではまだ更新センターに足を運ぶ必要があります。
■遠隔地の専門家による自動車修理のアドバイス
十分実現可能。さらに拡張現実技術を使って、アニメーションする修理マニュアルを見ながら作業できる「ARMAR」というシステムが開発中。
■人工知能秘書
これはまだまだ。しかし、Googleの「もしかして」検索や質問の答えから思い浮かべた人物を当てる「Akinator」など、だんだん近づいているようには思います。
動画はこちらから。
AT&T You Will Ads From 1993 – Amazingly accurate predictions – YouTube
いくつか実現していないものも技術的には問題のないものばかり。まさかの実現率100%ということで、当時のAT&Tの技術力とベル研究所の先見性に驚かされるばかりです。
こちらはさらに昔の1967年に想像された1999年。かなりいい線いってると思います。
1967 Future Prediction – PC – YouTube
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