科学と技術

旧ソ連製の試作レーザー砲戦車「1K17」のかっこよすぎる画像いろいろ


旧ソ連の戦車というだけでもワクワクするのに、なんとレーザー砲塔を搭載している試作戦車の画像です。ソ連崩壊のドサクサでお蔵入りしてしまったものなのだそうですが、実用化されていたらこれがヨーロッパの平原をわらわら走ってくるかと思うとたまりません。


「レーザー砲」戦車といっても何かを燃やすものではなく、光学センサーや人間の網膜などに照射して無力化するためのもの。戦車部隊と一緒に行動して、天敵・対戦車ヘリの光学照準装置を破壊するというコンセプトで作られたようです。

同時期にアメリカでは核ミサイルを人工衛星からのレーザーで撃墜する戦略防衛構想、いわゆるスターウォーズ計画が進行しており、この戦車は当時のソ連の兵器のなかでも最高機密に属するものだったそうです。

西側でのコードネーム「1K17」と名づけられた試作レーザー砲戦車。これがSFっぽくなくて何がSFかと言わんばかり。

この車体はモスクワ近郊の軍事博物館に展示されているもの。キャタピラ横の装甲ははがされてしまったのでしょうか。

昆虫の複眼のようなレーザー照射器。ワルモノ感満点です。

こちらは1K17のベースとなったレーザー砲戦車「1K11 Stilletto(短剣)」。核攻撃の爆風を意識した低い車体がソ連です。

ちなみにこちらは2010年2月、アメリカ国防省が空中発射レーザーによるミサイルの撃墜実験。追尾用、誤差測定用、撃墜用と3回レーザーを発射して、ミサイルがアメリカに届く前に撃墜するという最新兵器です。
YouTube – Airborne Laser Knocks Down Test Missile YAL-1: 11 Feb 2010

少し前なら冗談のような技術がどんどん実用化される現代、次はどのような兵器が開発されるのでしょうか。

ソース:Самоходный лазерный комплекс 1К17 «Сжатие» (фотодетализация)

1K17 – Wikipedia

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