歴史は繰り返す?アメリカと日本、不気味なほどの一致を見せる二つの経済動向グラフ
2001年3月19日、伝家の宝刀とされていた「ゼロ金利政策」でも歯が立たない不況に対し日本銀行は「量的緩和政策」を導入、市場に資金を注入しました。しかし、大きな刺激を経済に与えることなく未だ不況は続いているという印象はぬぐえません。
さて、同じように不景気に苦しむアメリカで、「量的緩和政策」を示唆する連邦準備銀行のバーナンキ議長のスピーチが各所で話題を呼んでいます。2001年の日本と現在のアメリカ、前提条件も経済規模もまったく違うのですが、実は二つの経済動向グラフが不気味なほどの一致を見せています。これは偶然なのでしょうか?それとも歴史は繰り返すのでしょうか?
まずはこちら、平均株価の変動グラフです。2001年に日銀が量的緩和政策を発表した時期と、2010年8月のバーナンキ議長の発言を重ねると、不気味なほどに動きが重なります。16%の上昇を見せた日経平均はその後43%近く下落するわけですが、アメリカの株価はどうなるでしょうか。
REVISITING JAPAN’S REACTION TO QE | PRAGMATIC CAPITALISM
そしてこちらは消費者物価指数のグラフ。バブルの後、日本は長く低成長に苦しみますが、アメリカの消費者物価指数も同じカーブを描いています。
Economist’s View: Smallest Year over Year Change in Core Inflation Since 1957
ちなみにバーナンキ議長は「デフレを克服するには、ヘリコプターから現金をばら撒けば良い」と発言し「ヘリコプター・ベン」の異名をとる人物。量的緩和は金融機関にとってまさに「ばら撒き」にあたるもので、日本が量的緩和を行った時もかなり強気な発言を行っていましたが、果たして今後アメリカ経済はどうなっていくのでしょうか。
ソース:REVISITING JAPAN’S REACTION TO QE | PRAGMATIC CAPITALISM
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