「オフ交換」の復活か、ニューヨークの街中に登場した画期的なファイル共有システム「Dead Drop」
光ファイバーなど高速な回線が普及した今だからこそ、bittorrentやWinny、Shareといったネットワークベースのファイル交換システムが発達していますが、ごく低速な回線しかなかった古の「パソコン通信」時代にはファイルの交換のために実際に集まって互いのノートPCをつないだり郵便でCD-Rをやりとりする「オフ交換」がしばしば行われていたといいます。
そんな現代、オフ交換を高度に洗練させたまったく新しいファイル共有システム「Dead Drop」が登場しました。ニューヨークの街そのものをファイル共有に用いるというまったく新しい発想のシステムなのですが、利用している姿がなかなか奇妙であるため街で見かけるとちょっと怪しい人に間違えられそうな上、「Dead Drop」という名称通り利用しても問題がないのか非常に心配なつくりになっています。
これがニューヨークに登場したファイル共有システム。壁から怪しげなUSB端子が飛び出ています。
どうやら建物の外に飛び出しているようで、誰でも利用することができる模様……。
こんな感じで手持ちPCのUSBポートにさして使うようです。
このファイル共有システムの名称は「Dead Drop」。Dead Dropは建築家であり芸術家でもあるAram Barthollが考案したもので、ニューヨークに5か所設置されているそうです。使い方はいたって簡単。飛び出ているUSBを自分のパソコンに差し込んで、フラッシュメモリーやハードディスクと同じようにデータの移動を行うだけ。ただ、誰でも自由にファイル共有ができるため、ウイルスを広めようとする悪意のある人間の格好の的になるのではないかという懸念もあります。
興味半分で使ってみるのはいいですが、ちょっと怖い気もしますね。
Dead Dropの設置場所は以下の通り。
1.87 3rd Avenue, Brooklyn
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2.エンパイアーフルトンフェリーステートパーク
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3.235 Bowery
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4.ユニオン・スクェア
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5.540 West 21st Street
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ソース:Dead Drops: Bizarre new artwork embeds USB sticks in buildings | Mail Online
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