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ギブスンの傑作サイバーパンク小説「ニューロマンサー」映画化が「デッドプール」のティム・ミラー監督によって開始


高度な技術が隅々まで行き渡りつつも薄汚れ、犯罪と貧困が支配する退廃のメガ・シティ、電子情報と五感が直結されて生まれる「電脳空間」への「ダイブ」、そこで繰り広げられるハッカーとAIの死闘……今ではお馴染みとなった「サイバー・パンク」のイメージを決定づけたウィリアム・ギブスンの小説「ニューロマンサー」の映画化が「デッドプール」のティム・ミラー監督の手で開始されたことが明らかになりました。

「ゴホン」の一言と共に「ニューロマンサー」映画化のニュースを紹介するギブスン。現在ミラーは「デッドプール2」の監督は降板し、ジェームズ・キャメロンと共に「ターミネーター」シリーズの再復活プロジェクトに参加中。ニューロマンサーの映画化は2018年春以降に動き始めるとのこと。

「ニューロマンサー」は84年に書かれた長編SF小説。凄腕ながら契約違反によりその能力を奪われてしまったハッカー、ケイスに近づく謎の男・アーミテジとその配下の女・モリイ。ケイスは能力を復活させる代わりに違法なハッキングを請け負うが、やがて世界を支配する超巨大企業体とそれが所有するAIによる陰謀に巻き込まれていく……というもの。

インターネットがまったく一般的なものではなかった80年代にして「サイバー・パンクもの」と言えばこれはあるよね、という要素がほぼすべて詰め込まれた、まさしく元祖と言ってよい作品です。それだけにファンも多く「ニューロマンサー映画化!?」はいつも話題になるニュースですが、これまでに何度も頓挫してきました。

「ニューロマンサー」の映画化はこれまでクリス・カニンガム、ジョセフ・カーンといったいかにもな映像作家がトライするも失敗。直近では「CUBE」「カンパニー・マン」のヴィンチェンゾ・ナタリが監督、美術に「BLAME!」「シドニアの騎士」の弐瓶勉という鉄壁としか思えないコンビが取り組みましたが、それでも完成にこぎつけることはできなかったという難攻不落の作品でもあります。

ギブスンの作品自体は「ニューロマンサー」以外ではこのようにいくつか映画化されているので、決してキャッチーさが少ない、ということはないと思うのですが……

短編集「クローム襲撃」から「ニュー・ローズ・ホテル
New Rose Hotel Trailer 1999 – YouTube

同じく短編集「クローム襲撃」から「記憶屋ジョニィ」を映画化した「JM」。キアヌ・リーブスと北野武が共演するというユニークな1作。
Johnny Mnemonic – Official® Trailer [HD] – YouTube

およそ近年の「サイバーパンク」と呼ばれる作品には、そのフォーマットや規模に限らず影響を与えてきた「ニューロマンサー」。こちらの「The Last Night」のように、直接の関連はないものの思想的なフォロアー作品は本当にたくさんあります。同じく元祖とされる「ブレードランナー」もリメイク公開されるということで、今年・来年は本当にいい年になりそうです。
圧倒的なサイバーパンクビジュアルで迫るアドベンチャーゲーム「The Last Night」PC・Xbox版予告編がE3で登場 – DNA

ソース:‘Deadpool’s Tim Miller To Helm William Gibson’s Cyberpunk Neuromancer | Deadline

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