科学と技術

戦闘機の機関銃はなぜプロペラに当たらず避けていくのか分かる動画


プロペラ戦闘機の機首には機関銃が取り付けられていますが、ここで疑問になるのが、なぜ機関銃の弾がプロペラに当たらないのか、ということ。高速で回転するプロペラに弾が当たらないのはどうにも不思議なことなのですが、一体何が起こっているのでしょうか。

まずはハイスピード撮影で見てみましょう。弾丸はプロペラが銃口の前に来たときには発射されず、切れ目で発射されます。

実際の動画はこちら。
Bullets vs Propeller in Slow Motion – The Slow Mo Guys – YouTube

どのようにしてこれを実現しているのでしょうか?「プロペラ同調装置」がその答です。プロペラの羽根の位置に合わせたカムによって、プロペラがちょうど前に来た時に引き金と機関銃の接続を断つようになっています。
interrupter gear or machine gun synchronizer – YouTube

急な角度で旋回したり、あるいは弾薬が不良だったりすると発射タイミングがずれてプロペラに穴があくこともあったそう。またこうした同調装置を搭載せず丈夫なプロペラと丈夫なコックピットでなんとかしようとした機体もあります。力技も時には大事です。

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