科学と技術

顔の皮膚の伸び縮みとシワによる陰影をリアルタイムで表現する技術のデモ動画


CGによる顔のリアルさは皮膚に光を当てた時の質感が命。しかし、皮膚の上のしわが微妙な陰影を作る上に、このしわが筋肉の収縮によって形をかえるためものすごく計算が大変です。この変化をうまく表現できるモデルができれば……というデモが公開されています。

ゴムボールのCGを使った例。ひねりを加えるとシワの形状が変化し、表面の陰影も変化するはずですが、右側の静的なモデルでは単にハイライトの形状が歪んだだけです。左側の動的なモデルでは、シワの形状の変化と反射の具合が変化しているのが分かります。

動画はこちらから。特に顔のクローズアップでは、動いているところを見ても実物の写真と見間違えてしまうほどにリアルな質感となっています。
Skin Microstructure Deformation with Displacement Map Convolution – YouTube

映画「ゼロ・グラビティ」では、宇宙のシーンはほぼ100%CGながら顔だけは実物を使う……というほど顔のCGを違和感なく作るのは大変なことですが、また不可能がひとつ可能になったのかもしれません。

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