アートとデザイン

1950年代のソ連で廃棄レントゲン写真を加工して密かに作られていた海賊版レコード「Ribs(肋骨レコード)」


第二次大戦後、冷戦真っ只中の1950年代のソビエトロシアでは、西側で流行してた音楽は販売・購入ともに処罰の対象でありソビエト国内で聞くことは出来ない状態でした。しかし、ロックやジャズに惹かれた人も多く、制限された物資を再利用し海賊版レコードが流通していました。

音楽用のテープが登場する以前の1950年代、ビニールは非常に貴重品だったソビエト連邦では、病院のゴミ箱や医者のオフィスからかき集めた使用済みのレントゲン写真に西側で流行していたロック、ジャズ、ブギウギなどを録音して海賊版レコードがつくられていました。このレントゲン写真を型に挟み込んでプレスし、溝を刻み込んでいたようです。

マニキュアばさみを使ってぎこちない円形に形成し、タバコの火で中心に穴を開けて作られたものも数多く存在しています。

エルビス・プレスリーが録音された肺のレントゲン写真、デューク・エリントンが聞ける脳のスキャン写真などが現在も残されています。

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実際の音はこんな感じになっています。
Russian Flexi-Discs on X-Rays – Daniel Knox at Saki – YouTube

ちなみに1950年代から1960年代に制作されていた夢と希望にあふれたソ連の宇宙開発プロパガンダポスターは当時の様子を感じることが出来ます。

ソース:Junkculture: Soviet-Era Bootleg Recordings of Banned Western Music Pressed on Discarded X-Ray Plates

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