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Bitcoinの開発者「サトシ・ナカモト(Satoshi Nakamoto)」の正体が明らかに


先日バブルが崩壊し、数百億円とも言われる損害をもたらした電子通貨「Bitcoin(ビットコイン)」。その開発は「サトシ・ナカモト」という謎の人物がほぼ一人で行っていました。その正体については様々な憶測が戸惑っていましたが、先日Newsweek誌がとうとうその答えに行き着いたようです。

Bitcoin

Bitcoin(ビットコイン、BC)は物やサービスと交換できる「電子通貨」です。Eメールを送るように送金することができます。誰かがBitcoinネットワークを支配しているわけではないので手数料も不要、個人情報も不要、ネットにつながっていれば誰でも無料で使えます。

こうした利便性から、まるで大昔に貝殻がお金として価値を認められたのと同じように、Bitcoinの価値は認められるようになりました。そしてBitcoinが「取引所」を通じて現実の通貨と交換できるようになるとその価値は急激に上昇したのです。

しかし先日とうとうバブルが崩壊、ハッキング騒ぎなどのどさくさもあり世界全体で数百億円相当の価値が失われました。事態は世界の金融当局や捜査機関を巻き込むパニックとなりましたが、未だその騒ぎは収まっていません。

さてこの壮大なシステムは「サトシ・ナカモト」という謎の人物ほぼ一人の手で作られました。彼の正体については「日本人の若いスーパーハッカー」や「シリコンバレーの天才」はたまた「ネット経済をコントロールする政府機関」まで様々な説があったのですが、その人物像は実に意外なものでした。

「サトシ・ナカモト」発見の経緯

「サトシ・ナカモト」を追跡したNewsweek誌のチームは「匿名でいたい人物がこんな目立つ偽名を使うだろうか」という点からスタート。公開されている帰化者リストから「サトシ・ナカモト」の名前をもつ人物を調べていくうちに、Bitcoinの開発に必要なスキル・知識とマッチする職歴を持った人を発見しました。

またBitcoinの開発者の間では「コードの書き方が古い」「シリコンバレーでのやりかたの影響が見られる」「発表された論文に使われている語彙や参照している論文が古い」ということが分かっており、ある程度年齢や地域も絞ることができたようです。

こうしてさらなる各種記録調査や、過去の職場の人への聞き取りを行い、とうとうカリフォルニアに住む男性「サトシ・ナカモト」にたどり着いたのです。

「サトシ・ナカモト」の経歴

「サトシ・ナカモト」は本名で、1949年7月に日本の別府で誕生しました。仏教の習慣で質素に育てられた彼は、母親の離婚・再婚を経て10歳でアメリカに渡ります。

23歳でカリフォルニア州立理工大学を卒業した際に「ドリアン・プレンティス・サトシ・ナカモト」に改名しそれ以来ずっと公式には「ドリアン・S・ナカモト」を名乗っています。

卒業後はヒューズ・エアクラフト社(現レイセオン社)、RCA社で通信システムを開発したり、金融システムのクオトロン社に勤めたりなど軍や政府機関にかなり近い筋で働いていたようです。2回結婚しており、2回レイオフ(解雇)され、税金の滞納で家を差し押さえられてもいます。

2000年には連邦航空局のシステムエンジニアとして911連続テロ事件に遭遇しています。そして2001年にその職を辞してからの経歴はまったく不明。しかしBitcoinの開発・実用化から逆算すると、ちょうどこの頃からスタートしたことになるようです。

そして何人かのプログラマがBitcoinの開発に参加するようになりますが、彼はそのまま匿名を守り、決して電話したり実際に会うことはなく、すべてのやりとりはネットで完結するようになっていました。

2011年初頭から「サトシ・ナカモト」は発言が少なくなります。そして協力者の一人が「一度CIAに行って政府の人間と話をして誤解を解いておかないか」とメールで提案すると、それっきり「サトシ・ナカモト」は人前に出てくることは無くなってしまいました。

人物と動機

「サトシ・ナカモト」の家族への取材によれば「ものすごく知的だが気分屋で、秘密主義」とのこと。鉄道模型が趣味で10代のころから日本やイギリスから模型を取り寄せる一方、最近では各種工作機械とコンピューターを駆使して自作も行っていました。

改名して本名を一部隠していることからも分かるとおりプライバシーの保護については偏執的で電話はとらないしEメールは暗号化していたとのこと。

常に「お金」と「秘密」にとらわれていたそうで、模型の輸入のための送金手数料が高いといつもぼやき、税金についても相当批判的だったようです。政府機関は一切信用せず政治問題にはかなり辛らつなコメントをしていたとのこと。こうした銀行システムへの不満や税金の滞納による差し押さえの経験がBitcoin開発につながったと見る親族もいます。

対人関係はあまり得意ではなく、どちらかというと付き合いにくい人物でした。人によってかなりやり取りの内容が変わるようで、帰化した日本人とは思えない完璧な英語で書き込む一方、省略だらけのめちゃくちゃな英語になることもあり「サトシ・ナカモト」の正体が見えない一因にもなっていました。模型輸入のためにイギリスとやり取りを続けていたせいか、文章にアメリカ英語とイギリス英語が混ざるクセがあるのもカモフラージュになっていたようです。

技術的には驚くほどの能力があるわけではなく、ローレベルな部分では緻密に書けているけれども全体の構成は混沌としており、Bitcoinのコードのうちもとのままなのは3割以下。残りは協力者の手で改修されたということです。

さてBitcoin開発者の「サトシ・ナカモト」と鉄道模型が趣味の「ドリアン・S・ナカモト」にはかなりの共通点があります。しかし本人は肯定も否定もしていません。果たして彼は本当に「サトシ・ナカモト」なのでしょうか。

「サトシ・ナカモト」との会話

さて、こちらが「サトシ・ナカモト」と思われる「ドリアン・S・ナカモト」。

Newsweekの記者がBitcoinについて尋ねると彼は俯き、道路をじっと見て「もう関わってないし話すことは何も無いよ。もう他の人の手に渡ったし、あとは彼らの仕事だ。もうつながりは何も無いよ」と答え、後は何も言わなかったとのこと。

2011年に「サトシ・ナカモト」が姿を消したのとちょうど同じ頃、この「ドリアン・S・ナカモト」は数度の心臓発作に見舞われ、そして前立腺がんも見つかったそう。子ども達にもまったく会っていないということです。

ソース:The Face Behind Bitcoin – Newsweek

トップ画像:Bitcoin, bitcoin coin, physical bitcoin, bitcoin photo | Flickr – Photo Sharing!

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