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第二次世界大戦中にエッフェル塔の下をくぐって敵機を追いかけた連合軍のエースパイロットが92歳で死去


第二次世界大戦中のパイロットたちについては色々なエピソードが残っていますが、この人クラスのものはそう多くありません。パリ上空での壮絶な空中戦の最中、ドイツ機を追いかけエッフェル塔の下を潜り抜けた元連合軍の飛行士、ビル・オーバーストリート氏が92歳でこの世を去りました。


オーバーストリート氏は1921年4月10日生まれ。太平洋戦争開戦当時は大学生だった彼は、戦闘機パイロットになるべくアメリカ陸軍航空隊に志願。厳しく技術を叩き込まれた彼は、すぐさま凄腕パイロットとして才能と頭角をあらわします。

カリフォルニアの基地に配属されてからはしばしば曲技飛行を楽しみました。中でもゴールデンゲートブリッジをくぐる宙返りは、近所の住民を脅かしたため批判と苦情が殺到したそうですが、本人は「もし戦闘機パイロットを選抜するとしたら、まっすぐに飛ばしたことしかないやつと、飛行機の限界に挑戦したことのあるやつと、どっちを選ぶんだい?」と考えていたそうです。

1944年、イギリスに配備された彼はP-51マスタング戦闘機に「ベルリン超特急(Berlin Express)」号と名づけ、ベルリン爆撃のエスコート任務につきます。「機動中のGで一時的に失明したため、無線の誘導を聞きながら着陸」など信じられない離れ業をやってのけていたそうです。

そして1944年6月の「史上最大の作戦」の直前のことでした。

いつもの通りエスコートについたビルは、その日もドイツのBf109が爆撃機に攻撃を加えるのを妨害していました。エンジンに被弾したBf109はビルの追跡を振り切るため、友軍の対空砲陣地があるパリ市街地に向かって逃げ出します。

轟然たる対空砲火に被弾しつつ単身Bf109を追うビルの「ベルリン超特急」号。観念したドイツ人パイロットは、一か八かエッフェル塔のアーチの下をくぐってビルをかわそうとしました。しかしビルはそのままアーチをくぐってBf109を追跡、ついにこれをとらえ撃墜することに成功しました。ビルはそのまま川沿いを町外れまで低空で飛び、無事に帰還したのです。

その後も敵の補給ルートの妨害やレジスタンス支援ミッションなどで連合軍の勝利に貢献。1944年に復員してからも教官や訓練校の会計係を勤め、その後は会計士として一般企業に1984年まで勤めました。彼の戦功をたたえ、2009年には駐米フランス大使がレジオンドヌール勲章を贈呈しています。

ソース:WWII Veteran Aviator Bill Overstreet and His P-51 Mustang, “Berlin Express”

WWII ace who flew through Eiffel Tower dies in Va. – WTOP.com

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