科学と技術

240年前にスイスの時計職人が作った文章を書く人造人間(オートマタ)「The Writer」


スイスの時計製造の街として名高いラ・ショー=ド=フォンの時計職人、ピエール・ジャケ・ドローが1721年に製作した文章を書く人造人間(オートマタ)「The Writer」です。文章を変更することができ、インクを使う羽ペンを使用し、目は常に文字を追いかけるというスグレモノ。更に200年以上経過した現在でも問題なく動作しています。

18世紀から19世紀頃のヨーロッパで作られた西洋からくり人形とも呼ばれる機械仕掛けの人形「オートマタ」。予め入力した情報により演算を行い出力する仕組みは、現在のコンピュータの祖先と考えられています。6000ものパーツ、40個のカムから作られ、非常に複雑な構造をしています。

1774年にジャケ・ドローは、文章を書く「The Writer」(部品数:6000)、ピアノを演奏する「The Musician 」(部品数:2500)、絵を描く「The Draughtsman」(部品数:2000)と3種類のオートマタを発表し非常に高い名声を得ています。フランス国王ルイ16世と王妃マリー・アントワネットに謁見したことを皮切りに、イギリス、オランダ、スペイン、ロシアなどのヨーロッパ中の宮廷を訪れています。

夜中に設定しない文章を勝手に書きだしたりしないかだけが心配ですね。
Jaquet Droz The Writer Automaton From 1774 In Action: Inspired Hugo Movie – YouTube

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12. 「The Writer」の仕組みを現代技術で再現したもの。

こんな感じに動作します。
Jaquet Droz The Time Writer Machine In Action – YouTube

19世紀に後継者がいなかったため「ジャケ・ドロー」は閉鎖していますが、2000年にスウォッチ・グループにより復興されており現在でもピエール・ジャケ・ドローは健在です。こちらのリンクは「ジャケ・ドロー」の日本語サイトです。
Jaquet Droz | Jaquet Droz

ソース:Jaquet Droz "The Writer" Automata: Awesome Antique Android | aBlogtoWatch

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