科学と技術

家具でデコボコの壁でもスクリーンにできてしまう新技術「IllumiRoom」をMicrosoftが公開。


プロジェクターを使うには広い平面が必要ですが、部屋の壁は家具で埋まってしまっていて片づけるのがとてもめんどう。でもMicrosoftが今回公開した「IllumiRoom」を使えば、例え壁が一面空いていなくても構うことなく映像を投影することができます。


まず最初にKinectを使って周りの壁面をスキャン。これで凹凸を計測して投影する映像を補正します。

するとこの通り。周りの凹凸に関わらず、見た目は平面スクリーンに投射したように見えるという仕組み。事前に計算するのではなく、ゲームの画面に応じてリアルタイムでレンダリングされています。ゲームでは遅延がものすごく問題になりますが、それを感じさせない速度で計算するのはなかなか大変な技術です。

単にスクリーンが大きくなるだけではなく、画面外に出た敵やアイテムが見えるようになるのはゲームとして面白いかも。

動画はこちらから。
IllumiRoom Projects Images Beyond Your TV for an Immersive Gaming Experience – YouTube

ちなみにゲームだけでなく部屋の見た目を簡単に変えてしまうという用途もあるのだとか。プレイヤーの位置によって見え方が大きく変わってしまうのでそこの補正をどうしているのかなーというのが気になるところですが、大きなスクリーンをかけるのに部屋を片付ける必要がないのはラクチンそうでいいですね。

ソース:IllumiRoom – Microsoft Research

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