アートとデザイン

作者トールキン自身の手になる「ホビットの冒険」の未公開イラストレーションが発見される


現代のあらゆるファンタジー文学に大きな影響を与えた「指輪物語」の作者J ・R ・R・トールキン。彼の処女作であり「指輪」の前日譚でもある「ホビットの冒険」の作者自身による未公開イラストが、母校オックスフォード大学に収蔵されているアーカイブから発見されました。


最初の作品「ホビットの冒険、あるいは行きて帰りし物語」は1937年9月にハーパー・コリンズから出版されました。

今年、2011年は「ホビットの冒険」の原稿が持ち込まれた1936年10月から75周年。「ホビットの冒険」にはトールキン自身が挿絵をつけていますが、今回オックスフォード大学のボドレー図書館に収蔵されていたアーカイブから、自筆のイラストレーション110点が発見されました。

線画や水彩、スケッチなど技法は様々で、そのうち2ダースほどは未公開のもの。表紙のコンセプトデザインや地図の初期バージョン、ルーン文字風の手書き文など実験的なものが含まれており、トールキンの小説家としてだけでなく画家としての才能も伺わせる発見。今回発見されたイラストは10月27日に画集として発売されます。

出版社のデヴィッド・ブラウン氏は「同時代の挿絵画家、アーサー・ラッカムの影響が大きく顕れています。彼はアマチュアですが熟練の画家でもあったのです」と、新たに発見された一面について述べています。

「ホビットの冒険」の挿絵の一部は、トールキンの息子のために1925年に書かれ没後の98年に出版された「仔犬のローヴァーの冒険」から借用されました。

悪の龍、スマウグとドワーフ達の行進。

スマウグの巣である「はなれ山」

中心となる舞台であり、様々に描きなおされたようです。

河の流れが大きく変えられた一枚。

ほぼ完成版に近いものですが出版に間に合わなかったのか、印刷に適さなかったのか、使われなかった1枚。

「ホビットの冒険」には「ムーミン」のトーベ・ヤンソンなど様々な画家が挿絵を寄せており、イラスト違いで集めてみるのも面白いかも。こちらはデイヴィド・ウェンゼルによるコミカライズ版「絵物語 ホビット―ゆきてかえりし物語」。原作に忠実なストーリーと暖かな絵が特徴のコミカライズ版です。
David T. Wenzel

ソース:Tolkien’s Hobbit drawings published to mark 75th anniversary | Books | guardian.co.uk

The Hobbit as JRR Tolkien imagined it – in pictures | Books | guardian.co.uk

絵物語 ホビット―ゆきてかえりし物語
J.R.R. トールキン
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