科学と技術

銃火器の未来、ピストル用に軽量なポリマー樹脂製薬莢が開発中


火薬が入っている「薬莢(brass=ブラス)」が真鍮でできていることから、英語で機関銃をフルオートで撃ちまくることを「ブラスシャワー」と言ったりしますが、この言葉も過去のものになりそう。以前お知らせしたライフル用の樹脂性薬莢に続いて、ピストル用の薬莢も登場するようです。


弾薬はこのようなパーツでできており、左から雷管(らいかん)、薬莢(やっきょう)、発射薬、弾頭と呼びます。雷管に衝撃を与えて爆発させ、それで火薬に点火するという仕組み。よく誤解されますが的に向かって飛んでいくのは一番右の弾頭だけです。

薬莢は弾を撃ったら用済みなのでこんな風に捨てられてしまいます。ゲームなどで発砲した時の効果音で、最後に「チャリン」と金属音がすることがありますが、この薬莢が硬い床に落ちたときの音なのですね。
Thompson Submachine Gun in Slow Motion – YouTube

この薬莢は真鍮や軟鋼などでできており、回収して詰め直せば再使用が可能です。しかし戦場では薬莢をいちいち拾う余裕はないためほぼ使い捨ての状態。アフガニスタンやイラクでの紛争が始まって以来、真鍮の材料となる銅の価格高騰も相まって弾薬の価格が高騰するという事態となっています。

この樹脂製薬莢はそのような問題を解決。おそらく再使用はできないでしょうが、金型を使って大量生産が可能で精度や強度もそれなりにあり、何より金属資源を無駄にせず安く作ることができます。自動車のエンジンなどにも使われる材料で、気温が高くてもカチカチになったり粘ったりしにくく、トラブルも出にくいとのこと。

開発はスペインの新進銃火器メーカー、 Extreme Polymer Research社。強度的な問題から、当面は画像のように先端にくびれがない.380・9mm・.40・.45などのピストル用の薬莢を生産していくとのこと。これらは警察や軍で大量に消費される弾種でもあり、実用化されれば弾薬代をぐっと抑えることができそうです。

薬莢が軽くなることで一度に運べる弾数も多くなり、警察官や兵士は大助かりなわけですがやはり問題は強度。粘りのある材料なので弾頭がすっぽ抜けたりしないかどうかなど、これからのテストに注目です。

ソース:eXtreme Polymer

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