アートとデザイン

滅びの美しさ、混沌の中にあった90年代のソビエト連邦の画像


「ソ連崩壊」は文字通り人間の考え方の根底をひっくり返す事件でした。そんな混沌の最中にあった、滅びの美しさと新しい時代への賛美がないまぜになった時代の画像です。


1993年5月、古い体制の復活を求める共産主義者達のデモ。既にソ連は崩壊していたものの、未だ保守派との対立が激しい不安定な時期でした。経済も大きく混乱しており「昔のほうがよかった」と考える人は非常に多かったようです。

海軍記念日にガールフレンドと写る水兵。

ナイトクラブで踊る若者達。

キリスト教の教会で洗礼を待つ乙女達。共産主義政権が終わり、宗教も復活しました。

ロックコンサートに殺到する若者達とそれを押さえる警察官。

常習犯の矯正施設にて、入れ墨を見せびらかす男。

警察の取り締まりから逃げるジプシー達。盗品が発見された。

ロシア最高会議ビルに立てこもった保守派を包囲する戦車部隊。

事態は1993年10月3日に、保守派のデモ隊が包囲網を突破し最高会議ビルに突入したことで悪化します。

1993年10月4日、エリツィンは立てこもった保守派に対する攻撃を軍に命令。
Октябрь 1993 (расстрел Белого Дома) – Хроника. – YouTube

攻撃で命を落とした政府軍の兵士の葬儀。この攻撃では政府発表で187人、共産党に近い筋によれば2000人の死者が出たといわれています。

アブハジアから脱出するグルジア系住民。ソ連が崩壊した後は各地で内戦が続きます。

グルジア系住民と兵士。

保守派の重鎮、ゲンナジー・ジュガーノフが1996年のロシア大統領選挙に向けて演説するのに聞き入る、ソ連版ボーイスカウトともいえる「ピオニール」の子ども達。共産主義時代は将来を約束されたエリート的なグループでした。

市場経済の導入によって世論は疲弊し、1996年の大統領選挙では昔を懐かしむ人々による集まりが多くみられたようです。

ペレストロイカを掲げ体制の改革を進めたゴルバチョフは、その後保守派への迎合や側近がクーデターの中心人物になったことから、このころすでに政治的に失脚しています。

投票する人々。

ロシア正教の総主教、アレクシイ2世が投票所から現れるのを見守る市民とコサック兵。ソ連当局から激しい迫害を受けていた正教会を守り抜いた人物は誰に投票したのでしょうか。

96年、赤の広場で行われたコンサートでステージに駆け寄ろうとする観客を制止する警察官達。

タタールスタンの首都、カザンで歓迎をうけるエリツィン。

ソース:The Russian 90s By Lucien Perkins | English Russia

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