「もう一度、飼っていた犬に会いたい」ホームレス男性、最期の夢を叶える
犬は人間の最良の友といいます。決して楽ではない路上生活でずっと一緒にいた犬にもう一度会いたい……死の床での最期の願いが、病院や地域のコミュニティの人達の手で無事に叶えられました。
57歳の男性、ケヴィン・マククラインは犬のヨーティと車の中で生活するホームレスとして暮らしていました。とはいえケヴィンさんはヨーティの食事を欠かすことは決してありません。いつでも食事はまずヨーティの分から。2人は本当の家族のように暮らしていたのです。
しかし一月ほど前、ケヴィンさんが病に倒れてしまいました。通報によって救急隊員がかけつけましたが、犬を一緒に連れて行くことはできません。ケヴィンさんは病院へ、そしてヨーティはアニマルシェルターへとそれぞれ運ばれ、離ればなれになってしまいました。
ケヴィンさんの病気は末期の肺がん。手の施しようがなく、死を待つだけの状態でした。それが自分でも分かるのか、ケヴィンさんはずっと「ヨーティに会いたい」と言っていたそうです。
通常、迷い犬がどこに収容されたのかを探すのは通常とても困難なことです。ところが彼を病院に搬送した救急隊員が偶然にもヨーティの収容されたアニマルシェルターでもボランティアを行なっていたため隊員はすぐ「あの犬のことだ」と気づき、すぐに手続きがなされました。
ヨーティがケヴィンさんの病室にやって来たとき、ケヴィンさんは眠っていたようです。しかし彼が目を開けた瞬間、彼らはお互いのことがすぐに分かったようでした。ヨーティは彼の腕をなめ、そして顔をなめました。
ケヴィンさんとヨーティ。
ケヴィンさんはヨーティとの再会を果たした数日後、永遠の眠りにつきました。ヨーティは最期の瞬間までケヴィンさんのそばにいたそうです。
現在、ヨーティは新しい飼い主の元にいます。飼い主のケイト・アンガスさんによると新しい家にも慣れ「彼女はとても元気で、新しいエネルギーをうちに届けてくれるわ」とのことです。
動画はこちらから。
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