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ベレッタ社、米軍の制式拳銃M9を大幅にアップデートしたハンドガン「M9A4」を発表


武器であるハンドガンでは他の工業製品と比べ、多少古い形式であったとしてもバトルプルーフ、すなわち戦場に投入され生き残ってきたかどうかがより強く注目されることがあります。今回ベレッタ社が発表したM9A4は、30年以上に渡りアメリカ軍とともに様々な戦場で戦ったM9シリーズをベースに大幅な改修が施されており、その魅力を増しています。

M9A4は、ベレッタ社がアメリカ軍の制式拳銃として納入していたM9を大幅にアップデートしたモデル。M9は2021年8月末でアメリカ軍への納入を終了し、アメリカ4軍全体で累計30万丁以上が36年に渡って使用されました。9mm口径の多弾数オートマチック拳銃というフォーマットをスタンダードなものにしたアイコニックなモデルといえます。

導入が40年近く前ということで近年はサイズや形状、レバー類などの操作系が人間工学的に不合理であること、ライトやサイレンサーといった後付のオプションパーツの装着が難しく使用目的に合わせた最適化が難しいことが指摘されていました。特に純正では近年流行している小型の光学式照準器のマウントがM9ではできず、時代遅れとなっていた感は否めません。

実際、2019年に終了した米軍の次期制式拳銃選定コンペでは、採用されたシグ社・P320などモダンな設計のライバル達に対し、ベレッタ社が投入したマイナーアップーデート版M9とも言うべきM9A3は敗退しています。

今回発表されたM9A4はM9A3で行われたアップデートに加え、さらに光学機器マウントのためのスライド上部のスリット加工や、ショートリセット化されたXtreme Trigger Systemが搭載されるなど、大幅にリファインされたモデル。スリムなVertxタイプのストレートグリップ、デコッキングオンリーのセフティレバーによって操作系も更新され使い勝手が向上しています。

そもそもハンマー式からストライカー式へとトレンドは移り変わっていますが、それでも30年以上使用され、実戦の中でプルーフされたM9シリーズの信頼性の高さと現代的なエクステリアを合わせ持ったM9A4はそれなりに魅力的な選択肢といえるのではないでしょうか。

ソース:M9A4 Full Size

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