3Dプリンター製の違法な銃器パーツを「壁かけ用フック」と偽って大量に販売していた男が逮捕
アメリカには銃規制に反対する立場の人が大勢おり、中には「いかに記録に残らないよう自分の力で銃を製造するか」という手段と目的が逆転しつつある人もいます。そんな人達の間では3Dプリンターが普及しつつあるのですが、これを使って違法な部品を製造、そしてそれを「壁かけ用フック」としてネットで大量に販売した男が逮捕されました。
銃規制に強く反対する反政府的極右ムーブメント「ブーガルー」への参加者に対し、銃を自動連射が可能なマシンガンに違法改造する「ドロップインオートシア」を3Dプリンタで生産し、販売した容疑で逮捕されたのは、ウェストバージニア州にすむ30歳の男性。
銃社会のアメリカでも、トリガーを引いている間連射が続くフルオート銃については、それを可能にするパーツ単体ですら厳しい制限がかかります。当然おおっぴらに製造・販売するあっという間に逮捕されるわけですが、男性はこれを回避すべく以下のような「壁かけ用フック」の販売サイトを装い、パーツを売っていたのです。
商品の解説文にはこれが銃のパーツであることが伺い知れる内容はなく、ご丁寧にも壁に取り付ける方法を紹介するアニメーション動画つき。
Portable Wall Hanger — Assembly Animation – YouTube
反規制派にただのガンマニアだけでなく、政府の転覆を目論む銃規制反対派が多数いて、そしてそんな人達に武器を売るビジネスが成立しているとなると、結構根が深そうな事件です。
アメリカ政府機関、法律の「抜け穴」によって28年ぶりに「フルオート」銃の生産を認可しかけるパニックが発生 – DNA
ソース:Ranson man alleged to have sold illegal gun parts across 46 states | Journal-news | journal-news.net
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