科学と技術

昆虫の背中に搭載できるサイズのワイヤレスビデオカメラをアメリカの研究者が開発


ありとあらゆる電子機器が小型化・軽量化が進んでおり、今までなら思いもつかなかった場所に、思ってもいなかったようなデバイスが入り込むようになりました。こちらは昆虫の背中に搭載して動画を送信できるビデオ。もはや他人の目から何かを隠すのは不可能な時代なのかもしれません。

ワシントン州シアトルにあるワシントン大学のシュヤム・ゴラコタ博士らの研究チームが開発したのは、昆虫に搭載できるほどの超小型・軽量のワイヤレスビデオカメラ。毎秒5フレームの160×120ピクセルのモノクロ動画を、6時間の間送信できます。

軽量であるためにはそれぞれの部品が小型であることはもちろん、バッテリの搭載量を抑えるために低消費電力でなければなりません。また画角を変えるのに昆虫やミニロボットを動かすよりもカメラ自体を振ったほうが省エネなので、このパンニングのシステムも小型軽量である必要があります。

そうした徹底的な小型化・軽量化によってシステム全体で約200mg弱というマイクロさが実現。ミツバチで100mg~200mgを運べるそうですが、研究者らは「市販部品からカスタムチップに変えて最適化することで実現は可能」と考えているようです。の動画はこちらから。
Wireless Steerable Vision for Live Insects and Insect-scale Robots – YouTube

目立たずこっそりと近寄ってきて動画を送信する、というメカはずっと研究されてきており、すでに小鳥サイズのものでは実現していますが、そこからぐっと小型化が進みました。
空中で静止・映像送信が可能な体長わずか16cmのハチドリ型偵察ロボット – DNA

ソース:A Bug-Sized Camera for Bug-Sized Robots and Bug-Sized Bugs – IEEE Spectrum

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