指先一つで大損害……Excelに手入力していた企業・組織のやらかし事例7選
表計算はもちろんのことながら、ありとあらゆる用途に使用できると言われているマイクロソフトのExcel。誰でもそれなりに使えてしまうため、よく分かっていない人がクリティカルな業務にも使ってしまうケースがあり、指先一つで大損害をもたらしてしまうこともあります。
TransAlta社:2400万ドル(約25億円)
Human error costs TransAlta $24-million on contract bids – The Globe and Mail
2003年、ニューヨークの電力市場への入札に使用するExcelファイルへのコピー&ペーストをミス。安価な案件に対して間違って高額な入札をしてしまい、年間利益の10%を失う事態となった。
コダック社:1100万ドル(12億円)
Kodak restates, adds $9 million to loss – MarketWatch
2005年、退職金をExcelに入力する際、ゼロを多く入力してしまったためリストラ計画に大きな影響があり、結果巨額の損失を計上するに至った。
バークレーズキャピタル社:数百万ドル
Excel error leaves Barclays with more Lehman assets than it bargained for | Computerworld
2008年、入札用のExcelファイルから入札予定のないものを削除した際、自動書式設定されてしまってそのまま残ってしまっていたため、179件に余計に入札することになってしまった。
MI5:無実の一般市民を盗聴するミス
MI5 makes 1,061 bugging errors | Guardian Government Computing | The Guardian
2010年、イギリスの情報機関MI5が盗聴ターゲットのExcelリストに電話番号を入力した際、自動書式設定によって末尾に「000」が付加された。このためまったくランダムなイギリス市民134人が政府に電話を盗聴されることとなった。
アストラゼネカ社:機密情報流出
AstraZeneca reaffirms outlook after mistaken release – Reuters
2011年、会計報告のExcelファイルに機密情報が混入しており、競合他社や業界アナリストに秘密が流出することになった。
ロンドンオリンピック:数千件のオーバーブッキング
シンクロナイズドスイミング競技のチケットを1万件販売しようとしたところ、誤って2万件と入力してしまったため、大量のオーバーブッキングが発生。委員会が謝罪する事態となった。
JPモルガン:6340億円
London Whale Part Result Of Excel Error – Business Insider
ファンドの取引に用いる複数のExcelファイルへのデータ入力の際、コピー&ペースト作業をミスしてしまったことが原因で、取引のリスク評価にエラーが発生。巨額の損失につながる取引を続行してしまう一因になった。
シンプルな入力だけならこんな風に行えるものの、ちょっと複雑な数値を入れたり、コピー&ペーストが重なるとどうしてもエラーが発生してしまうもの。Excelで何でもやってしまっている人は注意が必要です。
恐るべきスピードで在庫データの入力をする男が目撃される – DNA
ソース:The 7 Biggest Excel Mistakes of All Time – Teampay | Teampay
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