アートとデザイン

ポチポチすると美しい楽譜が出来上がる1950年代の楽譜専用タイプライター「Keaton Music Typewriter」の動画


楽譜作りは、本当にごく最近までフリーハンドのほうが美しく使いやすい楽譜が書ける、という分野でした。とはいえ、素人がこうした技術を身につけるのは大変……ということで昔はこんなタイプライターも存在していたようです。

きれいな楽譜作りというのは「写譜屋」「浄書屋」と呼ばれる人たちがいるほど、専門的なスキルを必要とするものです。

適当に書かれた楽譜は狭いスペースに音符が詰め込まれてしまったり、演奏が忙しい区間に来たタイミングでページの区切りが来たりして「見ながら演奏する」という実用性に欠けます。うまい位置にレイアウトしながら見やすい形の音符を書く、というのはまさに職人芸。

恐らくこの写譜専用のタイプライターは、素人がお手軽にきれいな楽譜を作るのに便利では……と開発されたものと思われます。1936年、ロバート・キートンが初めて特許を取得、53年に改善されたものが再度特許を取得し、これを元に開発されたのがこちらのタイプライター。音の高さを決めるレバーと、音符の種類を決めるボタンを交互に使って、音符をタイプしていくことができます。

動画はこちらから。
Keaton Music Typewriter Demo – YouTube

今では楽譜制作専用のソフトウェアが整備され、MIDI鍵盤を使用して効率よく入力が行えるほか、強力なレイアウト機能を使って美しい楽譜を簡単に制作することができるようになりました。入力した音の確認も出来るので、作曲家・編曲家自身が楽譜を作るケースも増えているようです。新聞や本も昔は書き手と刷り手が違っていたのが、コンピューターの発達でDTPが可能になり、統合されていきましたが、同じことが楽譜でも起こっていたのです。

アナログ全盛期、70年代はいったいどのようにして新聞を作っていたのか? – DNA

ソース:Keaton Music Typewriter – Music Printing History

浄書の歴史 – 楽譜のアトリエ Clavis

トップ画像:Marcin Wichary 💔さんのツイート: “Typewriter for writing music? WHY NOT.… “

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