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世界最初期の銃器用消音器「マキシム・サイレンサー」の広告いろいろ


うるさい鉄砲も先に黒い筒をつけるとあら不思議、隣の部屋にも聞こえないほど小さな音になる……というシーンをTVや映画では見かけますが、あの筒「サイレンサー」の先駆けである「マキシム・サイレンサー」は現在とはまた違ったイメージで宣伝されていました。


マキシム・サイレンサーの開発者、ハイラム・パーシー・マキシムは、父親がマキシム機関銃の発明者、そして叔父は無煙火薬の発明者というまさに鉄砲一家に生まれましたが、本人は無線機の開発や自動車での業績で知られています。そして自動車の消音器を元にマキシム・サイレンサーを作り上げました。

20世紀始め、人口密度の高まりによって射撃の騒音が問題となったのを背景として、マキシム・サイレンサーは世界で初めて商業的に成功したサイレンサーとなりました。1909年に特許を取得し販売を開始。スポーツや狩猟用途として好評であった他、銃に慣れていない新兵の訓練用として軍に少数納入されたケースもあります。

その後、1934年に銃器を規制するNational Firearms Actが施行され、サイレンサーの所有に高額な税金が必要になると人気は低下、1956年にマキシム・サイレンサー・カンパニーは売却され、現在はテキサスで車やバイクのマフラーを製造しています。

「最高のクリスマスプレゼント」サイレンサーを使えば室内でも射撃の練習ができる!との触れ込み。特殊な的箱のようですが、実銃だと抜けてしまうような……。

「サイレンサーがあればもう1発撃てたのに」獲物に気づかれずに撃てるというアピール。

ハンドガン用・ライフル用と各種用意されていましたが、鉄製で重たかったため自動式のハンドガンには向かなかったようです。

「フォード車の自動車にも当社のサイレンサーが使用されています」自動車用から生まれた経緯がよく分かります。

昔は自動車やバイクと同じく使用時の騒音を低減しようというごくごく実用的なアイテムでしたが、今はなんとなく後ろ暗いイメージがあるサイレンサー。「枕で消音できるのか」など、色々な疑問の答えはこちらから。
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ソース:MS 111 Roy Marcot

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