アメリカ国防総省DARPAが無人偵察機をネットでキャッチする「SideArm」の実験に成功
空中からの偵察や対地攻撃は非常に有効なのですが、前線では敵の対空兵器に撃墜されたりする危険が高まるためできれば無人機を使いたいというニーズがあります。しかしそんなホットなエリアで無人機の発着や補給・修理を行うインフラを整備するのは危険が伴います。なるべくコンパクトに無人機を発射・回収できないか……アメリカ国防総省の研究機関DARPAはこんな解答を出してきました。
DARPAが研究中の「SideArm」は、ごく普通の20フィートコンテナに詰め込むことができるミニマムなドローン発射・回収プラットフォーム。トラックや輸送機、ヘリコプターなどでコンテナを運ぶ場所ならどこにでも設置が可能です。
カタパルト発射なので滑走路を作る手間をかけられないような前線基地でも展開が可能になります。
そして回収は、尾部のアレスティングフックでロープを引っ掛け、最後はネットに飛び込むという仕組み。目標900ポンド(約400kg)、最大で1100ポンド(約500kg)で飛んで来るドローンを受け止めることができました。
飛行甲板を持たない軍艦でも使用可能。カタパルトで発射し……
そのまま回収することができます。着水させてからクレーンで回収するよりもはるかに効率的ですね。
動画はこちらから。
Tern SideArm Capture System Tests & Concept Video – YouTube
ソース:SideArm Prototype Catches Full-Size Unmanned Aerial System Flying at Full Speed
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