科学と技術

レンガのごとき異形の銃用サイレンサー「​Compact Ported Suppressor​」


銃の先端につけて音を静める「サイレンサー」は、円筒形の細長いもの……という常識は変わりつつあるわけですが、それでもArion社が発売したこちらのサイレンサーは……レンガというかなんというか、完全に直方体で実に不思議な感じです。

1. アメリカ・オレゴン州のArion社が開発したのがこちらの「​Compact Ported Suppressor​」。「小型開口静音器」とそのまんまの商品名となっています。直方体なのはSilencerCo社のOspreyシリーズなどいくつか例がありますが、銃口以外の穴が開いたものは珍しい。

2. 中身はこちら。上のバネ類は動作を確実にする、いわゆるリコイルブースターの部品です。構造は中に仕切りを設けてガスを減速させる、ごくオーソドックスなもの。しかし前端の仕切りが開口していて、そこからガスが逃げます。

3. 銃口を中心としてぶら下がる形になっているのは、上部の照準器を避ける工夫。この構造によってサイズを短縮・小型化することができるようになった……とのことですが、いったいどのような音がするのか。価格は1つ1700ドル(約20万円)とこの手の製品としても高価なだけに、テストや動画の公開が待たれます。

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