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Amazonが「週30時間労働制」をテスト中 ただし給料も25%カット


「ブラック企業」が2013年に流行語大賞を受賞したのは記憶に新しいところ。こうした労働者と雇用者の間のミスマッチに関する話題を最近はよく耳にしますが、従業員に高い水準を求めることで有名なアメリカのAmazonが一部で「週30時間労働」を試験的に導入しているそうです。

AmazonはWeb上でのCDの通販をきっかけとして大成長、今では超巨大クラウドサーバ群「AWS」を提供する他、ドローンを用いた全自動流通網の構築などアメリカの社会的インフラすべてに影響を与えつつある企業です。

その分従業員の働き過ぎが問題になることもしばしば。ホワイトカラー・ブルーカラーを問わず過酷な労働実態がメディアに取り上げられた結果、人材の採用に問題が出るケースも出ているとのこと。

そこでAmazonでは試験的に「週30時間労働」を導入し、様々なワークスタイルを提供することでフルタイムでの勤務は無理でも十分に能力のある人材を採用することとしたようです。

対象となるのは人事部のシステムの維持開発を行っている数十人ほど。月曜から木曜までは午前10時から午後2時までの4時間のコアタイムのフレックス制で勤務し、申請すればいつでもフルタイム勤務になるとのこと。給与は3/4になりますが福利厚生はフルタイムと同様になります。

どれだけ機械化を進めようとも人間でないとダメな仕事・人間がやったほうが時間も費用もかからない仕事はなくなりません。こんな風に「人間にお菓子を食べさせる」といった単純に思える仕事も機械にやらせると意外と大変なもの。
「自動スナック菓子食べさせロボットアーム」が全力でスナックを叩きつけてくる失敗動画 – DNA

労働をいくらで買うのが適正なのか、というのは永遠のテーマで働く人の数だけ答があるのですが、Amazonのような、政府並にあらゆる分野に影響を及ぼしてしまうような巨大企業はこれからどういう答を出していくのでしょうか。

ソース:Amazon is piloting teams with a 30-hour workweek – The Washington Post

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