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ライフル射撃時の反動を正確に計測・記録するためのレストマシン「WRSS」


銃を撃つとどれくらいの反動が、どのようにやってくるのか。より良い銃を作るには欠かせないテストですが、これを定量的に、かつ少人数で行うというのはなかなか大変なことでした。しかし今回開発された「WRSS(Weapon Recoil Simulated Shoulder:火器反動計測用模擬人体)」なら、こころゆくまでテストを繰り返すことができます。

反動のテストというのはなかなか難しいもの。こんな風にハイスピード撮影で解析したりするのですが、ただのレストマシンでは反動の大きさは分かっても「感触」を計測することができません。よい「反動」とは何かというのは、やはり人体を用いないとわからないのですが、人間の射手にはどうしても誤差があります。
こんなに違う、いろいろな9㎜口径ハンドガンの銃口の跳ね上がりをハイスピード撮影で比較した動画 – DNA

そこで開発されたのがWRSS。アメリカの有名銃器メーカー、ナイツ・インダストリー社の創業者であるリード・ナイトが設立した研究機関で誕生し、銃を撃った際の反動を様々な回転軸に分解して計測・記録することができます。

フルオート射撃した時の着弾を見ると、実に「人間くさい」パターンになっています。これまで「なんとなく撃ちやすい」で済ませていた部分が数値化されていくのですね。

動画はこちらから。
WRSS – Weapon Recoil Simulated Shoulder – promo 4K – YouTube

反動の計測というのは、銃本体だけでなく搭載したスコープや電子機器、反動抑制機構など様々な検証に用いることができます。昔は射撃試験場がまるまる一つ必要だったのが、より効率よくテストできるようになるところに技術の進歩を感じます。
[字幕動画]1990年代のアメリカ軍による新小銃開発プロジェクト、ACR(Advanced Combat Rifle)計画を詳細に解説する当時の広報用動画 – DNA

ソース:Institute of Military Technology | Weapon Recoil Simulated Shoulder

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