圧倒的物量で「幼児虐殺」を再現した3Dプリンタ製ゾエトロープの動画
キリスト誕生を恐れたヘロデ大王が、赤子をすべて殺害させたという聖書の1場面を描いたルーベンスの「幼児虐殺」を、3Dプリンタで出力した「動く彫刻」で再現したこちらの作品。大量生産可能な3Dプリンタモデルならではの圧倒的な物量で名画を再現しています。
静止物をアニメにするにはちょっとずつ動かしながらコマ撮りする「ストップモーション」が一般的ですが、カメラが一般的になる前は「回転のぞき絵(ゾエトロープ)」で絵を動かしていました。
回転させるとスリットから中が一瞬見えて「パラパラアニメ」のように絵が動き出すというものです。中身は絵だけでなくこんな風に立体物でもOK。
File:Murey.jpg – Wikimedia Commons
このゾエトロープの手法で、ルーベンスの「幼児虐殺」を動かしてみたのがこちらの作品となります。3Dモデリングとプリンタによる出力にあわせて6ヶ月もかかったという圧倒的な物量で魅せてくれる作品です。
精密に複製されたモデルが大量に必要なので、まさに3Dプリンタでなければできない作品。細かく作りこまれたモデルがダイナミックに動く様は必見です。
All Things Fall – 3D printed zoetrope by Mat Collishaw on Vimeo
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