人間には「他人と握手をすると匂いをかいでしまう」という習性があることが判明
相手が触れた部分を、相手の目の前で気にしてしまうのはちょっと失礼なことですが、実はそれが人間の本能であるかもしれないことが、実験によって明らかになったようです。
この習性を発見したのはイスラエルのワイツマン科学研究所のノーム・ソベル教授のチーム。犬やネコなどのように、人間以外の哺乳類は「におい」によって様々なコミュニケーションを取っているのはよく知られていますが、ひょっとしたら人間もにおいで何かを伝達しているのではないか……と観察を始めたところ、人間は自分の手の匂いを割りと頻繁に嗅いでいることが明らかになりました。
さらに観察をすすめたところ、握手の後に匂いをかぐケースが多く見られたとのこと。さらに同姓と握手した場合は、相手と触れた方の手の匂いをかぎ、異性と握手した場合は触れなかった方の匂いをかぐということも分かりました。
実験動画はこちらから。
After handshakes, we sniff our hand – YouTube
この時手からは犬やネズミが社交する時と同じような物質が分泌されており、人間もなんらかの形でにおいをコミュニケーションに用いている可能性があることが分かりました。ソベル教授は今後、これらのにおいが何の情報を伝達しようとしているのか、そしてそれによって人間の行動がどう変化するかを調査するとしています。「手当て」で心やすらかになる、というのにも科学的な根拠が見つかりそうですね。
ソース:After handshakes, we sniff people’s scent on our hand – life – 03 March 2015 – New Scientist
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