SOEZIMAX監督の「実写『オメガ7』ファンムービー」メイキングに密着取材してきた
先ほどSOEZIMAX監督の「実写『オメガ7』ファンムービー」をご紹介しましたが、この撮影に密着取材してきましたので監督によるメイキングムービーに加えてスチルで現場の雰囲気をお伝えします。
「オメガ7」という元ネタの雰囲気を再現するところから撮影は開始。
汗と埃で汚れた感じのメイクに加えて「コマツ」の特徴的なフェイスカモフラージュを、表紙絵を見ながら仕上げていきます。
その合間に装備の類を用意。こちらも元ネタの雰囲気をベースに、台本にそったセッティングがなされます。90年代を舞台とした原作ではSOMAVを着用していましたが、今風のチェストリグとなりました。
手袋を塗装して汚れた感じを出すSOEZIMAX監督。
ストーリーに欠かせないスモークグレネードをテープで処理する銃器アクション・アドバイザーの細川雅人氏。
台本をチェックする役者さん。
いい感じで仕上がりました。
着替えが済むと、オメガ役の2人はウォームアップを開始。荷物の重たさを再現すべく、体重を掛けられて走ったり……
撮影までに何度か役作りのためのワークショップが行われており、細川氏によって構え方のチェックが行われます。弾が出ない小道具をいかに弾が出そうな武器に見せるか、軍人としてのリアルさとスクリーン映えの両立は難しいところ。
オメガ役の2人、ベレーの岡村圭輔氏とブッシュハットの森崎正弘氏のビジュアルがこのムービーのキモとなるので、動きやフォーム、目線に至るまで常に細かいチェックが入りました。
細かくカットしたシーンごとに、アングルを変えながら撮影していきます。何度も同じ動きを繰り返すことになるので、体力を使う作業となります。
冒頭シーンの撮影を行った場所。
こういう感じの情景が……
アングルとレンズの魔力でこうなります。映画ならではですね。
このように前から、後ろから、離れる、寄る、などの1つのシーンを複数のアングルで撮っています。これを少しずつつなぎ合わせることで、スピード感あふれる演出となっていきます。完成版とぜひ比べてみてください。
なお、オメガ役の2人は撮影中、装備や銃を置かず着用しっぱなしでした。役作りとはいえ、9月中旬のまだ暑い中で長袖を着続けるのはさすがの役者根性です。
室内に移って、こんどは尋問シーンから。
こうした何気ないシーンでも「こういう悪者はこういう雰囲気を出しているはずだ」という演技でリアリティを出してくる役者さん達。
銃を使った殺陣。
「殺しの顔」を作って突入してくる岡村圭輔氏。
脱出シーン。
何度も走ります。
ラストシーン。太陽が出ている間に全カットを撮影しなければならないので、ここまでとてもタイトでした。
スモークを別撮り。
「お芝居」というのは本来はそこに存在していないものを現実のように見せるもの。「オメガ」の撮影でも役者さんや裏方の人、ロケーションやプロップなど画面に映るもの・映らないもの全部がうまく噛み合って、物語を浮かび上がらせているのです。
映画そのものも面白いのですが、撮影の裏側やメイキングもまた独特の面白さがあります。これからも取材していきたいと思います。SOEZIMAX監督によるメイキング動画はこちらから。
【メイキング】オメガ実写ファンムービー 怒濤の撮影!Behind the Scene of OMEGA Fan Movie soezimax – YouTube
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