アメリカの刑務所がオレンジの囚人服を白黒のストライプ柄に変更
刑務所で着ている服というとちょっとイメージしにくいのですが、最近多いのはオレンジのツナギ服。しかしとある理由によって、これをレトロな白黒のストライプ柄に変更した刑務所が出てきたようです。
刑務所で貸与される「受刑服」は、もし万が一受刑者が脱走した時に発見しやすいよう、一般的な服とは明らかに違うデザインになっています。外部の人に紛れ込むのを防ぎ、通報しやすくするためですね。
それで近年のアメリカではオレンジ色のツナギが受刑服として用いられることが多かったのですが、近年ちょっと事情が変わってきました。
刑務所を舞台にしたコメディドラマ「Orange Is the New Black」の大流行です。
Orange Is the New Black – Wikipedia, the free encyclopedia
このドラマの大流行のせいで、オレンジ色のツナギを普段着として着用する人が続出。中には背中に「サギノー刑務所」のロゴをプリントしている人も出てきたりして、本物の受刑者が刑務所外で清掃活動をする際などに、識別できなくなる恐れが出てきました。
さらに受刑者の方でもオレンジのツナギは「かっこいい服」であるという認識が広まってしまい、塀の中と外の区別が曖昧になってきたといいます。
そこで「ものすごく受刑者っぽいデザイン」である白黒縞模様のツナギを導入し、引き締めを図ることにしたようです。
ツナギは1着11ドル73セント(約1200円)で数年もつとのこと。ストライプ模様が左右でつながってないなど、安いだけあってダサダサです。
すごく刑務所っぽい。実際受刑者にはすごく不評ということです。
担当者によれば受刑服は周期的に変更するものだそうで、何年か前には真っ白のツナギにしたこともあるそう。担当者によれば「特に恥をかかせようとしているわけではなく、収監されていることをしっかり意識してほしい。イヤなら刑務所に入れられるようなことをしなければいいだけ」ということです。
ソース:Michigan Sheriff Switches to Black and White Uniforms Due to Popularity of ‘Orange Is the New Black”
関連記事
人が多すぎて環境が悪すぎるブラジルの刑務所の画像いろいろ - DNA
凶悪犯罪発生率が非常に高い南アフリカの刑務所はやっぱり劣悪な環境だった - DNA
ある意味究極のDIY、刑務所の囚人たちがこっそり作ったモノいろいろ - DNA
「自転車発電で刑期短縮」プログラムがブラジルの刑務所で開始 - DNA
刑務所を管理して囚人の面倒を見るシミュレーションゲーム「Prison Architect」 - DNA
まるで映画の世界、ブラジルの刑務所に携帯電話を持ち込む凄すぎる7つの手口 - DNA
「本を読めば4日間刑期短縮」ブラジルの刑務所でユニークな試み - DNA