科学と技術

フランス軍「FAMAS」に代わる次期制式小銃選定プログラムを本格的に開始


2011年にフランス陸軍が自動小銃「FAMAS」を廃止し後継を探す旨表明していましたが、その動きがいよいよ本格化してきたようです。次期制式小銃に関する入札公告が出されました。


フランス陸軍が使用する自動小銃FAMASは1967年のデビュー以来、様々な改良を受けながら現在も活躍を続けています。
File:FAMAS FELIN (2).jpg – Wikimedia Commons

しかしさすがに近代的自動小銃が求めるレベルを達成するには限界があるとされ、2011年には既に「数年内に新制式ライフルの提案依頼書を発行する」と軍が表明していました。

今回出された入札公告によれば、要求はこんな感じ。

・合計9万丁を発注。うち通常の長さのものが4万5千丁、短いものが4万5千丁。
・陸軍・海軍・空軍で使用
・擲弾発射機を装着可能なこと
・同時に3800万発の5.56mmNATO弾、5万1千発の40mmグレネードを発注
・書類、交換部品、整備サポートなど一式提供可能なこと
・現在のFELINシステムを導入できること

3~5丁の提案の中からコンペを行い、次期制式小銃を決定するということです。

おそらくは既に特殊部隊や他国軍で採用されているドイツH&K社やベルギーFN社の製品になるだろうというのが大方の予想ですが、火器に関しては独自路線をゆくことが多かったフランスのこと、意外と面白いものを選んでくるかもしれません。

ソース:Boamp.fr | Avis n°14-70321

トップ画像:File:French Soldier in Afghanistan MOD 45151395.jpg – Wikimedia Commons

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