戦車山盛りロシア映画「ホワイトタイガー ナチス極秘戦車・宿命の砲火」の撮影風景動画が戦争過ぎてすごい
最前線に出没する謎のティーガー戦車と、これに復讐を目論む戦車兵の戦いを描くロシア映画「ホワイトタイガー ナチス極秘戦車・宿命の砲火」がいよいよ一部劇場で公開され、なんと「初日ほぼ満員」だったとのこと。それを記念して同映画の撮影風景の動画が公開されているのですが、CGに頼らず物量を突っ込んだ現場は実にものものしいものがあります。
最近の映画だと手間や安全性を考えてグリーンバック合成が多用されるシーンでも、実際に戦車を走らせたり人間を並ばせているのが「ホワイトタイガー ナチス極秘戦車・宿命の砲火」。登場こそしなかったもののこの映画のために実物大ティーガー戦車のレプリカを1台フルスクラッチで製造したなど、画面の量感作りに注意が払われています。
例えば戦車の真っ暗なコックピットの中のシーン。実際にモーションプラットフォームに横を切った砲塔を乗せ、その中での演技が行われています。コックピットの火災シーンなので切断部分を覆った暗幕の隙間から煙が出ています。
映画「ホワイトタイガー・・・」特典映像戦車の特撮撮影中 – YouTube
映画「ホワイトタイガー・・・」特撮撮影中2 – YouTube
また湿原での大戦車戦でも、背景の群衆や戦車などCGで描かれることが多いのに「ホワイトタイガー ナチス極秘戦車・宿命の砲火」ではほぼすべてが実物。大きな質量を感じさせる戦車が縦横無人に走り回るシーンは、CGでは出せない迫力を感じます。
映画「ホワイトタイガー・・・」撮影シーン② – YouTube
スクラップや改造品とはいえどんどん古い戦車を燃やしているので、保存しなくていいのかとちょっと心配にもなります。
映画「ホワイトタイガー・・・」撮影中④ – YouTube
ドンパチの迫力についてはこのように期待を裏切らない出来なのは間違いありませんが、「ホワイトタイガー ナチス極秘戦車・宿命の砲火」の魅力はそれだけにとどまりません。
幽霊のように戦場に現われては消え、その姿を見た者は例外なく撃破されるという謎のティーガー戦車「白き虎」。この戦車は本当に存在するのか、それともドイツ軍・ソ連軍の将兵達の恐怖が見せた戦場の幻なのか……過酷で、そして幻想的な物語もまた魅力の一つです。
現在、2014/1/18(土)からヒューマントラストシネマ渋谷で開催されている「未体験ゾーンの映画たち 2014」で公開されているほか、大阪でもシネ・リーブル梅田にて2014年2月27日(土)より上映が決定しております。ハリウッドとはまた違ったテイストの映画が見たい、という人にオススメです。
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