2Dのドット絵なのに3Dっぽくライティングができる画像ツール「Sprite Lamp」
一時期「3D全盛時代、ドット絵を描ける人が減っている」と言われたことがありますが、携帯ゲーム機やスマートフォン向けのゲームが大流行している昨今、マシンパワーを食わない2Dゲーム向けにドット絵が復権しています。そこで問題になるのが作業量の削減。「Sprite Lamp」は2Dのキャラクタに対し、まるで3Dオブジェクトに対してのようにライティングを変えたイメージを出力できるツールです。
「Sprite Lamp」は光源の位置の変化とともに陰影が変化する「ダイナミックライティング」を2Dのスプライトに対して適用できるアプリ。
「松明の前を通り過ぎると影の向きが変わる」「銃を発射すると火炎が一瞬顔を照らす」といった演出は3Dではもはや当たり前ですが、2Dでこれをやるとなると光源の角度ごとに1枚1枚ドット絵を描くことになり、ものすごく作業量が増えてしまいます。「Sprite Lamp」は2枚からのライティングプロファイルから、自動的に陰影を付加したスプライトを出力してくれます。
まず陰影なしのディフューズ・マップを作成。
次に陰影を付けたライティングプロファイルを2つ以上作成。図では4つです。多ければ多いほど精度は上がります。
あとは「Sprite Lamp」で合成し、光源の方向を決めればそれに応じたスプライトが出力されます。
上下方向の変更にももちろん対応。奥行き方向の光源移動も表現できます。陰影の処理だけでなく深度マップも作成できるので、3D表示の際の奥行きの表現にも対応しています。
このソフトは現在開発中。作者のFinn Morganさんによればこれからkickstarterで出資を募集していくということです。
Sprite Lamp's kickstarter campaign has just been approved – so, launch of the 13th is confirmed!
— Finn Morgan (@SnakeHillGames) November 11, 2013
ソース:no-title
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