赤外線コンタクトレンズを使ってイカサマをしていたギャンブラーに判決
お金が集まるところにはそれを狙って悪い人たちが集まるもの。カジノはイカサマギャンブラーと日々戦っていますが、ギャンブラー側もどんどんハイテクで武装を重ねています。
その昔のカジノであれば、統計的にカードを読み通す「カウンティング」やら、重りの入ったサイコロ、カードのすり替えなどギャンブラー自身のテクニックを使ったアナログな方法が通用していましたが、徹底的に監視されている現在のカジノではこれらの技術は当然使うことができません。
コードネーム「パルメサン」ことステファノ・アンポリーニがフランス南部・コートダジュールのカジノで行ったイカサマはかなり大規模なものでした。
まずカジノの従業員2人を買収し、肉眼では見えない特殊なインクでマーキングされたカードを、カジノの在庫の中に紛れ込ませます。そして中国企業から2000ユーロ(約27万円)で購入したコンタクトレンズを着用し、さらに同じテーブルにカードの内容を知らせる協力者2名を座らせるという万全の体制でイカサマに臨みました。
しかし、初日に7万ユーロ(約932万円)という巨大な勝ちをせしめたパルメサンにカジノ側が注目しないわけがありません。調査の結果、ディーラーに勝つことだけを狙って「いい手が来ているのに降りる」など不自然な行動が発覚し、パルメサンのイカサマが見破られることとなったのです。
パルメサンに対しては10万ユーロの罰金と懲役2年の判決、他のメンバーについてもかなり重たい判決が言い渡されました、いくら技術が進歩しても、セキュリティの最後の要は人間ということです。
ソース:Card sharp used infrared contact lenses in Cannes poker scam – Telegraph
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