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2013年最も人間のふりをするのがうまいチャットBot「Mitsuku」とチャットできるサイト


コンピューター業界では自分で答えを考える「人工知能」とそれらしい受け答えをする「チャットBot」というのは似て非なるものだそうですが、後者のうち優秀なものに賞金を出す「ローブナー賞」の2013年の優勝Botと遊べるサイトです。


知能というのは非常に難しいものです。質問に対して回答を返すのはロボットでもできます。しかし知性を持った人間は嘘をついたり、問題の本質を推論してまったく違う回答を返したり、あるいは冗談にしてしまったりします。

こうしたふるまいについて学習させある程度パターン化させているのがローブナー賞を狙うチャットBotです。ローブナー賞の審査は文字インターフェイスを通じて行われますが、審査員をだますためにチャットBotはタイプミスをしたりタイプ時間をコントロールすることまでやります。

以下で紹介するMitsukuはミュージシャンのSquare BearのWebサイトに設置されていたチャットBotで、来訪者との会話から学習させた強者。ローブナー賞への出場は初めてですがいきなり優勝をもぎとっていきました。

こちらがスタート画面。好きなインターフェイスのデザインを選びましょう
Mitsuku Chatbot

「Mitsukuは他人とのやりとりを学習するので時々過激な表現が出てきます」「時々画像やサイトを紹介するのでポップアップはOnにしておいてください」という注意書き。「Click Here To Agree」で次の画面に進みます。

後は1文ずつチャットをしていきましょう。

しばらく会話をしてみた感じでは、こちらの問いかけに対してただ回答を返すだけではなく、逆に質問をしてきたり、意見をまとめて結論付けたりした風のことを言ってきます。

例えば会話中にAndroidアプリ版を紹介してきたのですが、これに対し「Androidデバイスは持っていないんだ」と返すと「なぜ?」「他の人もそうなの?」と会話を展開させていきます。

こうしてチャットBotは自分の有利なほう・内容が予想できて回答しやすいほうに話題をコントロールしているので、長時間会話が続いてしまって人間のほうが錯覚するという仕組みになっているようです。英語が多少できる人はぜひ試してみてください。

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