最新スマホ「Motorola X」を組み立てているひたすら巨大なアメリカの工場の画像
電子機器の生産といえば中国や東南アジアしかない、というイメージですが、最近では自国生産に切り替えているメーカーもあるそう。こちらは先日Googleに買収されたモトローラ社が組み立てを行っている工場の画像ですが、だだっ広いフロアで組み立てが行われている様子は実に壮大です。
携帯電話は中国で大量生産されていますが、中国のウォン高や平均賃金の上昇によってコストに対するメリットが目減りしつつあります。労働問題や輸送事故などのリスクヘッジを含めると、賃金が安定しているアメリカで最終組み立てを行っても大した違いは無くなってきているようです。
また、スマートフォン業界は流行の変化が激しく他社の新商品リリースや在庫予測の失敗によって、旧製品はすぐに不良在庫になってしまいます。これに対し船での輸送は10日ほどかかってしまうため、かなり先を見通して生産しなければいけません。
特に「Morotola X」は相当なパーソナライズが可能なため輸送期間の短縮が重要になります。そういうわけで、モトローラとGoogleはアメリカでの組み立てを行うことにしたそうです。
1. テキサス州にある組み立て会社フレックストロニクス社の4万平方フィートという広大な工場
2. 現在は面積の約半分が稼働しており、週10万台が組み立てられています
3. 14の生産ラインで約2500人を雇用しているとのこと。
4. 写真中の右から組み立てがはじまり、一番最後に検査機があります。
5. 組み立て工場全図
6. 生産ラインはキャリアや本体色別に分けられています。
7.
8. この工場では最終組み立てが行われており、部品は中国製。外装も現在は中国製ですが、アメリカで生産する計画が進行しているそうです。
9. 基盤を準備する人
10. 卓の手前をベルトに乗せられた端末が動いているのがわかる1枚。
11. カスタム品を処理するライン。Motorola Xは外装のかなり細かい部分までカスタムしてパーソナライズできる「MotoMaker」というサービスがウリとなっています。
公式の紹介動画はこちら。バック、フロント、カメラとスイッチ、カバーの4種類の色をカスタムでき、さらに内部スペックや初期設定の壁紙、Googleアカウントとの同期設定まで行えます。
▶ Moto X – Moto Maker – YouTube
12. ただしい色の外装部品をピッキングする右端が最重要ポイント。
13. ピックアップすべき色の部品が入ったケースの開閉ボタンだけが点灯します。
14. 流れてくる順番をミスすると一発アウト、という難しそうなライン。
15. 最後はカメラで外装の色をチェック。
16. 内部の部品に防滴コーティングを行っているところ。
17. 外観検査中。指紋がついていたら拭き取る。
18. こうして、各キャリアのショップや注文者のところに届くのです。
19. 「MotoMaker」で選べる外装色いろいろ。
20. 職場で記念撮影する楽しそうな人々。
近年のスマートフォンの国内生産は規模としてはマクロ経済に影響を与えるほどのものではなく、あくまでもPR戦略の一環です。「メイド・イン・アメリカ」はどれくらいブランド力があるのでしょうか。
ソース:Made in America: a look inside Motorola’s Moto X factory | The Verge
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