レゴロボットで電子書籍のDRM(デジタル著作権管理)を力技で回避している動画
先日、Andsroid端末の暗証番号を突破する自動ロボットをレゴで作る方法をご紹介しましたが、デジタルな防御というのはアナログな力技に弱いもの。今度はレゴのロボットの力技で電子書籍のDRMを回避する動画です。
制作したのはオーストリア・ウィーン工科大学情報工学科の准教授、ピーター・ファーガソーファー氏。DRMで保護されたコンテンツというのは、いわば「閲覧する権利を与えられている」だけで「所有している」わけではないので、コピーしたり貸したりするということもできませんし、売った方が勝手に消すこともできます。
従来の本であればこれは簡単に実現できていました。DRMのあり方に疑問を持ったファーガソーファー氏は、実証実験としてこのシステムを公開しています。
システムはものすごくシンプルな仕組み。レゴ・マインドストームで作られたマシンとMacのスクリプトによる自動実行を組み合わせています。
まずこちらのギアがKindle本体のページ送りボタンを押します。
ページが送られたらマシンがスペースキーをタップ。
Macbook AirのiSightカメラでKindleの画面がキャプチャされ、本体に保存されます。
こうして撮影され、画像となったデータはMacのスクリプトで外部のクラウドソーシングOCRに送られ、テキストデータとなって返ってきます。もちろん同じような方法で、例えばブラウザベースの電子書籍リーダーからデータを完全コピーしたりすることも可能ですね。
これを阻むには物理的にはいろいろ方法はあるでしょうが、結局のところは人間の良心にうったえかけるしかありません。今とはまったく違う方法で著作者の利益を確保し続ける方法が必要になってきます。
動画はこちらから
DIY kindle scanner on Vimeo
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