Gmailの新しいタブ式「受信トレイ」で広告メールの「開封率」はどう変化したか
広告をうつ場合、いくらお金をかけて何人の人に見られ、そして何件の受注につながるのか、その効果は厳密に測定する必要があります。中でもメールを使ったマーケティングでは「開封率」が大きなファクターとなりますが、Gmailで先日導入されたタブ式インターフェイスによって、この開封率はどのように変化したのでしょうか。
Gmailの新しいインターフェイスは2013年5月29日に公式ブログ上で発表されました。
このように受信トレイがタブで分類され、広告やマーケティング目的のものは「プロモーション」タブに入るようになり、直接目に入らないようになってしまいました。
さて、こちらがタブが導入される前後6週間で計測された開封率です。メール広告は開封に1か月かかるものも多いので、精度を上げるために送られてから1週間以内に開封された数を計測しています。
発表直後は物珍しいのか、開封率はやや向上していますが、その後ぐっと降下しています。
メールに限らずWebマーケティングは現実世界のイベントに大きな影響を受けます。特別な休日、例えばクリスマスや新年には10.5%まで下落することはあります。日本でもワールドカップやオリンピックなどの時はWeb広告の効果が落ちていました。
しかし、マーケティング担当者にとって頭が痛いのは、この下落が3週間も続いてしまっているところです。まだ全ユーザーが使用を切り替えたわけではなく、この新インターフェイスが提供されていないユーザーもいるので、この数はさらに変化、おそらくは悪化する可能性があります。
今のところ「プロモーション」タブをスキップして「メイン」に送り込む方法はまだ見つかっていないとのこと。自分のマシンにメールをダウンロードする従来型のメーラーのユーザーも、今後GmailのようなWebメーラーへの移行が進むと考えられるため、まだしばらくは注目が必要です。
ソース:How Gmail’s New Inbox Is Affecting Open Rates | MailChimp Email Marketing Blog
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