空を飛ぶ夢、19世紀末の不思議な飛行機械のコラージュアート
今伝えられている科学の歴史に、実は漏れていたり抜けていたりしている色々なものがあるのでは……と思ってしまう架空の飛行機械について、不思議な雰囲気のあるコラージュに仕上げたアートブックからの画像です。
1969年、アメリカ・テキサス州のとある古本屋で、とある美大生が奇妙なアートブックを発見、地元大学の研究者による鑑定が行われました。
鑑定によれば作者のチャールズ・オーギュスト・アルバート・デルショーは1830年生まれの精肉商という人物で、69歳で引退すると独学でアートを学び、以来1923年に93歳で死亡するまで20年以上の間この「作品」に取り組み、約10冊ほどのアートブックを残しているようです。
アートブックは「Sonora Aero Club」という架空の飛行機クラブが開発している最先端の航空機について、チャールズが「設計士」の立場から記録している……という体のつくりになっています。
すべて水彩と鉛筆、当時の科学雑誌や新聞の切り抜きのコラージュでできています。当時としても面白い色彩ですが、現在の目で見ると発展途上の科学技術がまるで異世界のもののような、不思議な雰囲気で描かれている面白い作りになっています。
このアートブックはMarquand Books/D.A.P.から出版されており、日本でもAmazonで何冊か取り扱いがあるようです。
約30cm四方のちょっと大き目のサイズ。
みっしりと描かれています。
当時は飛行機械が流行しだした時代。ちょっとしたことでも大きなニュースになっていたようです。
謎の書き込みなんかも。
ソース:STEPHEN ROMANO PRIVATE ART DEALER – CHARLES AA DELLSCHAU
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