プレーリードッグはかなり複雑な言語でコミュニケーションをとることができる
人間以外で言葉をしゃべる哺乳類、といえばイルカやクジラを上げる人が多いと思いますが、実はプレーリードッグの言語能力はかなりのもの。わずか1秒の鳴き声の中に、かなりの量の情報が圧縮されているのです。
まずは外敵が現れた時の警告音から。ワシ、人間、コヨーテ、犬とそれぞれにまったく違う声で仲間に伝えています。
また、種族だけでなく大小、体型、色なども区別して鳴き声にすることができます。「大きな犬」「黒い鳥」など、簡単な文章を1秒に満たない鳴き声で表現できるのです。
また、このような見たことのないものについては、新しい鳴き声を作って表現することもわかりました。
また、仲間に警告を与えるためだけでなく、まったく意味のないおしゃべりをしていることも明らかになりました。どういう時にどういう声で鳴くのかまったく統計がとれないのですが、プレーリードッグの間では確かに応答が成立しているということです。
これらの鳴き声にはプレーリードッグの種類や住んでいる地域による差、つまり方言が存在するそうです。見た目よりもかなり複雑なコミュニケーションをとっていることが伺えます。
情報を圧縮してから音声にエンコードしている、と書くとかなりサイバーパンクな感じですね。情報量を失わずどのように圧縮しているのか、またどのようにデコードしているのかも気になるところです。
動画はこちらから。
Prairie Dogs: America’s Meerkats – Language – YouTube
ところで実験中、録音をしている人たちのことはなんと言っていたのでしょうか。仲間内で「あいつまた来たけど何やってるんだろう」くらいのことは言っていそうですね。
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