科学と技術

元祖ミリメシ、ベトナム時代の戦闘糧食「Cレーション」のリプロダクション品が発売


ミリタリー関連の催し物でも「リエナクメント」と呼ばれる戦場再現イベントでは、食事も重要な再現ポイントのひとつ。とはいえ大昔の戦争の時に支給されたような食糧はとっくの昔に腐ってしまっています。そこで、ドイツのショップがベトナム戦争時代に米軍が配布した「MCI」通称Cレーションを再生産し販売しています。


MCI(Meal, Combat, Individual:個人用戦闘糧食)、通称Cレーションは第2次大戦中から80年代にかけて生産されていた食料品。

缶詰がかさばって重たい、缶切りをなくすと食べられない、味にバリエーションがないなどの理由で、近年はレトルトパックの「MRE」にその座をゆずることとなりましたが、軍用レーションといえばこのデザインという人も多いのではないでしょうか。初代「メタルギア」の「レーション」も缶詰のこのデザインでした。

リプロダクションしたのはドイツのミリタリーショップ「Military Store Bausenwein」。通常MCIはメインディッシュである「Mユニット」、クラッカーやパンなどの「Bユニット」そして甘いお菓子やコーヒーなどの「アクセサリーパック」が1セットとなって紙の箱になっているのですが、今回再現されたのはこのうちの「Mユニット」のみ。

味は「HAM & EGGS, CHOPPED」「HAM SLICES」「PORK SLICES」「SPAGHETTI WITH MEAT CHUNKS」の4種類で1箱に4つの「Mユニット」が入ったセットの他、缶詰1個でもばら売りしています。価格はセットが19.90ユーロ(約2600円)、バラ売りで1個4.50ユーロ(約590円)。セットには箱とカトラリーがつくのでその分ちょっとお高くなります。
US C-Ration Repro “HAM & EGGS, CHOPPED” – Bausenwein Militarbestande

ちなみにこのお店「Military Store Bausenwein」はドイツ南部・バイエルンの片田舎のリュシェンハウゼンという小さな村に本店と倉庫を構えています。1990年に東ドイツ・西ドイツ連邦軍・米軍の払下げ品の販売をするところからスタートしたお店だそう。地図を見ると周りの田園風景っぷりにびっくりします。

大きな地図で見る

ここから20㎞ほど離れたハンメルブルグの街、400kmほど離れたオーストリア国境のバート・ライヘンハルにも支店があるそうですがいずれも風光明媚な場所。日本のように都会のど真ん中でなくてもこうしたビジネスが成り立つのはどういう仕組みなのかも気になるお店です。

関連記事

どれが一番美味しいそう?世界の航空会社の機内食の写真いろいろ - DNA

無限に弾を撃てるゲームキャラは、どんな荷物を背負っているのか分かる動画 - DNA

ホンモノのゴツゴツ感、軍用暗視レンズをつけたかっこ良すぎるニコン・D700 - DNA

世界25の国や地域の1週間で食べる食料とその家族を比較した写真 - DNA

アメリカ軍の訓練教官たちが素敵な表情で怒鳴りまくっている写真29枚 - DNA

米軍兵士たちがベトナム戦争で実際に使用していたジッポー・ライターのコレクション - DNA

コードネーム「グレイ・フォックス」、ビン=ラディン殺害の裏で動いていた米軍の超極秘部隊ISA(情報支援活動部隊) - DNA

エリア51で働いてたけど何か質問ある? - DNA

もはや話芸「一番印象に残っている訓練教官の罵倒を教えて」スレッドに集まった罵倒表現いろいろ - DNA

この記事をブックマーク/共有する


前後の記事

DNAをこれからもよろしくお願いします!

Facebook上のコメント一覧