世界初の完全3Dプリンタ製拳銃の生産・発射にDefence Distributedチームが成功
比較的設置・操作が容易な次世代型工作機械、3Dプリンタを使い銃火器の生産を行っているDefence Distributedチーム。データを公開し誰でも作れるようにしている点が賛否を呼んでいますが、とうとうすべてのパーツを3Dプリンタで制作した拳銃の実射に成功しました。
これまでDefence Distributedは銃の一部部品、特に火薬の発射圧力がかからない部分を3Dプリンタで制作し、データを公開してきました。しかし今度は銃身や薬室を含むすべてを3Dプリンタで出力、機械されあればどこでも誰でも拳銃を生産できるようになりました。
全パーツ。グリップはAR-15ライフルのものを利用。
スプリングも3Dプリンタ製
銃身は分厚く成形されます。
弾の入れ替えは1発撃つたびに銃身ごと交換するようなイメージでしょうか。
万が一の爆発の際も、人体にダメージがまわらないように設計されているようです。
この拳銃は「Liberator(解放者)」と命名。ご先祖であるFP-45リベレーターは、第2次世界大戦中にレジスタンスに無償で配布されたという単発拳銃です。
板金プレスと溶接で作られているため、非常に簡単に生産が可能でした。
ご先祖はナチスからの一般民衆の解放を目指していましたが、このLiberatorは何者からの解放を目指しているのでしょうか。動画はこちらから。
3-D printer makes working gun – YouTube
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