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世界初、体重で運賃を決める航空会社が登場


飛行機というのは重力に逆らって飛ぶもの。重たいものほど持ち上げるには苦労することを考えると、重量で運賃を決めるのはものすごく合理的ではないでしょうか。南太平洋のAir Samoaでは重量課金を世界で初めて導入するそうです。


Air Samoaでは搭乗者と荷物を合算した重量ベースで運賃を決めていくそうです。まずネットで予約するさいに現在の体重と荷物の重さを入力、さらに空港で登場する前にもチェックされます。キログラム当たりの料金は路線によって変わり、近距離では安く、遠距離ではそれなりに高くなるようになっています。

アメリカの航空会社の中には「明らかに巨大」なお客に対して2席分の料金を請求するところもありますが、体重で運賃を決めるのはおそらく世界初とのこと。

ニュースを聞いた人の中には「『デブ税』を取るのか」と批判的な声もありますが、導入にはAir Samoa独特の事情もあります。

Air Samoaが使用しているのはブリテン・ノーマン アイランダーセスナ 172といった小型機で、大型機と比べて貨物の重量に影響を受けやすくなっています。極端に肥満の人が乗ると機体のバランスが崩れたり、燃費が悪化したりします。

特にサモアは近辺のトンガ王国と並び肥満が社会問題となっている国です。乗客も肥満の人が多くなるため、従来の席数ベースでの運賃決定では不都合になることも多いのです。

ちなみに子どもを乗せる場合は従来の小人運賃よりも安くなる場合が多いとのこと。Air Samoaの幹部、クリス・ラングトン氏は「(重量ベースの運賃は)もっとも公平な方法だと思う」とコメントしています。

ソース:Airline to charge overweight passengers more

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