中国のビルの建設現場のど真ん中で立ち退きに抵抗する無人島のようなお墓
日本でも京都や奈良などでは地面を掘るたびに何がしかの遺跡が出てきて、その度に調査で工事が止まってしまうのですが、中国では先祖の墓を盾に立ち退きを渋る人たちもいます。以前、道路の真ん中で最後まで抵抗した一軒屋を紹介しましたが、これよりもさらにえげつないことになっています。
中国・山西省の太源では、昨年から富裕層向け複合商業ビルディングの建設がはじまっていますが、ある住民が「立ち退き料が安すぎる」とお墓の移設を拒否。例によって建設業者はそのお墓の周りを掘り込み、じわじわと圧力を加える作戦をとりました。中国では非常によく見られる光景であって、何かマニュアルがあるのかもしれません。
結局、800元(約1万1千円)の立ち退き料で合意、お墓に埋められた棺おけなどを掘り出し、移動することとなりました。
1. 小島のように周りを掘り込まれたお墓。
2. 巨大ビルの基礎なのですが、島を囲むようにコンクリートがうたれています……いいのでしょうか。
3. 工事が着々とすすむのも構わずそびえるお墓。
4. お墓の持ち主は立ち退きに合意、さっそく足場が組まれました。
5. そして作業用プラットフォームが組まれる。
6. 掘り出し作業中。
8. 埋められていたものを新しい棺おけに収めて移動です。
9. 最後に墓石を撤去。
不動産価格がどんどん上がっているからこそここまで強気でいけるのだと思いますが、バブルが弾けたらどうなってしまうのでしょうか……中国にはすでにゴーストタウンになってしまっている街もあり注目していきたいところです。
ソース:China’s “Nail Grave” Relocated – In Focus – The Atlantic
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