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イスラエル企業、水平二連銃身のアサルトライフル「Gilboa Snake」を開発


イスラエルと言えば常在戦場の精神のもと、名作短機関銃「UZI」など実戦的な兵器を生産する国として知られています。そのイスラエルの企業が作ったのだから実戦的なのは間違いありません。水平に2つ並んだ銃身から同時に5.56mm弾をバラまけるライフル「Gilboa Snake」が登場しました。


イスラエルのSilver Shadow社が開発したのがこちらのGilboa Snakeライフル。同社のARライフルクローンシリーズから派生したもので、5.56mm弾を同時に2発ずつ発射できます。これで歩兵の火力が一気に2倍になるそうです。

能書きはともかくこの迫力はすばらしい。原理的には常に同じ場所に2発の弾丸が当たるので威力もそれなりに高くなりそうです。ただし発射の際は左右に空薬きょうをバラまいたり、持って歩く弾の量が2倍になるのでデメリットのほうが多そうです。

機関銃が本格的に戦闘に使われるようになった第1次世界大戦以降、一人の兵隊から発射できる弾の量をどうやったら増やすことができるのかというのは大きな課題となっています。

こちらは1950年代にアメリカ陸軍が推進した「サルボ計画」の一環としてウィンチェスター社によって試作されたもの。アメリカで生産されたT48/FN FALをベースに改造されたもので、左右の銃身から同時に弾を発射することができます。

Winchester Salvo Rifle :: Guns Holsters and Gear

弾薬は、一回り大きい.308 Winchester弾を5.56mmにネックダウンしたT65 Duplex弾という特殊なものを使用。1つの弾薬に2発の弾頭が入っていて、サルボ・ライフルを使えば合計4発の弾が1回の発射で飛んでいきます。

多弾頭と多砲身はどちらも「小さな弾を一気にたくさん飛ばす」ためのものですが「ああ……またトンデモ鉄砲が……」と言われてしまうくらいに現れては消えるコンセプト。この銃も結局量産されずに1965年に博物館入りしてしまいました。

サルボ計画そのものは完全な失敗というわけでもなく、小口径弾の優位性が確認されて今もっともメジャーな弾薬である.223NATOにつながったり、「バースト射撃モード」の流行を作ったりもしました。

それにしても多連砲身はかっこいい。これはレミントンM870を2つ繋げた自作銃「レミントン・M1740」。

単に2つの鉄砲を1つにまとめただけですが、大迫力です。さすがアメリカ。ただし税金は2丁分かかります。
Remington 1740 Shooting Part 2 – YouTube

ソース:The Firearm Blog ≫ Silver Shadow Gilboa Snake Double Barreled AR-15 from Israel

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